LIFE WITH TALISKER 人生を豊かに彩るウイスキーコラム
タリスカーを知る
ウイスキーの香り、どうやって感じる? 究極のカッコいいテイスティング【vol.1 色を確かめる編】
シングルモルト ウイスキーの個性的な香りや味わいを楽しむテイスティング、グラス選びもやり方もそれぞれという考え方もありますが、ウイスキーの魅力を深く知るには、それなりの作法があります。テイスティンググラスの持ち方からウイスキーを味わいつくす方法まで、プロが実践する「究極のカッコいいテイスティング」を3回にわたってお届けします。
テイスティングは
カッコよく楽しみましょう
「モルトウイスキーは、ただ楽しむのではなく、その奥深い香りや味わいを感じながら、ゆったりと贅沢に楽しむのがテイスティングなんですよ」
主催セミナーでそう話しながらテイスティングを指南するのは、MHD モエ ヘネシー ディアジオのシングルモルトアンバサダー、ロバート・ストックウェル氏です。社内外から親しみを込めて通称「ボブさん」と呼ばれ、ウイスキーに関する豊富な知識を惜しげもなく披露して多くのウイスキーファンの心をわしづかみにします。ここからは、ボブさんにバトンタッチして、「ボブ流究極にカッコいいテイスティング術」をお届けします。素顔を公開するのは照れ臭いと今回はサングラス姿での登場です。
ウイスキー文化研究所のウイスキーエキスパート(WE)の資格を持ち、本場スコットランドの蒸留所を渡り歩きながらスコッチウイスキーづくりを学んできたボブさん。
ハイ、みなさん、ボブです。
楽しいウイスキーライフを送ってますか?
今回のテーマは「テイスティング」。みなさんは、ウイスキーを飲む時、どんな風に味や香りを確かめますか?
- 色を見る
- 香りをかぐ
- 飲みこむ
- 鼻から息を出して余韻を感じる
(アフターテイスト)
一般的なテイスティングは、この流れがフツーですね。
ですが、僕がご紹介するテイスティングは、ただのテイスティングではありません。
「究極のカッコいいテイスティング」です。
ウイスキーの理論や作法は大切にしながら、カッコよさを追求する、僕なりのテイスティング術をご紹介しますよ!
テイスティングの心得①
ウイスキーの色を
カッコよく確かめよう
テイスティングの第一は「色を確かめる」です。
今回は「タリスカー10年」でやってみましょう。テイスティンググラスを用意し、そっとウイスキーを注いでみます。ストレートで量はシングル(30ml)でOKです。
ここからがいよいよテイスティングの始まりです。
テイスティンググラスを
カッコよく持つ
テイスティンググラスのボウル部分に指が触れると、体温が伝わり、隠れている香りが出てきてしまうことがあります。だから、指が触れないよう、テイスティンググラスのベース(台座)を持ちましょう。
- 人差し指を折りまげ、そこにベースを置く
- 親指でベースを挟み込む
これでOK! 写真のように持つだけで、「ひと味違うな~」と一目置かれてしまうかもしれませんよ!
テイスティンググラスを
スワリングする
グラスのスワリングは、ウイスキーの準備運動みたいなもの。たとえば、ヒトが10年間眠っていて、起きた後すぐに運動するのはムリですよね?
ウイスキーも同じです。空気によく触れさせることで香りが立ち始めます。テイスティンググラスの中でウイスキーをよく回してくださいね。時計回り、反時計回り、お好みでどうぞ!
バーなどでは、バーカウンターの上にグラスを乗せてまわしてもOK。とにかくよく回す。
色を見て確認する
よく回したら、グラスを時計の50分の位置に、自分の頭を10分の位置に傾け、グラスの中のウイスキーの色を確認します。この決めポーズがとっても重要! カッコつけちゃってください!
さらにここで左手をポケットに入れると、カッコよさがさらにアップ!
この時、ウイスキーがグラスの内側を伝わって垂れてくる様子もチェックしましょう。垂れてくる速さで、アルコール度、熟成感、色を見ます。これをビーリングといいます。
アルコール度が高いウイスキーほど、ゆっくりと落ちてくるので、注視してくださいね。
タリスカー10年の色を見る
タリスカー10年は、くすみのない、グロッシー(光沢のある)な感じが特徴ですね。キラキラと光を放つシャイニングな感じでもあります。みなさんにもグラスを手に取って見ていただけたらうれしいです。
次回はいよいよ香りを確かめる、「究極のノージング」をご紹介しますよ!
ぜひお楽しみに!
See you next time !