シングルモルト スコッチウイスキー タリスカー MADE BY THE SEA

LIFE WITH TALISKER 人生を豊かに彩るウイスキーコラム

映画、小説の名シーンに登場するウイスキーたち

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思わずウイスキーが飲みたくなる!映画、小説の名シーンに登場するウイスキーたち

映画を観ているとき、小説を読んでいる時、登場人物がウイスキーを飲んでいるシーンがさり気なく出てくると、思わず自分も飲みたくなるときってありませんか?今回は、著名な映画や小説にウイスキーが登場するおすすめ作品をご紹介します。

超有名シリーズにも登場!
【スパイ映画篇】

「007」シリーズ ウイスキー

謎の登場人物たちのさまざまな思惑が交差するスリルに満ちた展開や陰謀と裏切り、二転三転するストーリーがお約束のスパイ映画。映画に登場するスパイたちは、とてもタフで、お酒も強いタフガイというイメージがありますね。そんなスパイ映画でウイスキーが登場する作品を集めてみました。

「007」シリーズ – 女王陛下の007

スパイ映画といえば、なんといっても一番有名なのはイアン・フレミング原作の「007」シリーズでしょう。
英国情報部MI6の超一流スパイ、ジェイムズ・ボンドといえば、カッコいい大人の代名詞ともいえるスーパーマンです。

「007」は、シリーズ作品であるため、お約束のシーンが満載。たとえば、主人公ジェームズ・ボンドの最初の登場シーンでは、「I’m Bond,James Bond.」というセリフとともに紹介されます。

実は007シリーズでは、ウイスキーが登場するシーンが多いことでも有名です。

ウイスキーが登場する作品としては『007 女王陛下の007』が専門家の間でも人気が高い作品。
スイス・アルプスで敵のアジトである高級リゾートにスコットランドの貴族に扮そうして潜入したシーンでは、モルトウイスキーを水で割って飲むシーンが印象的。 敵のマフィアのボスとの緊迫の戦闘シーンでは、ウイスキーソーダ(ハイボール)を一緒に飲み、男と男の友情を描いており、その姿がまた大人のカッコよさを感じさせてくれます。

「007」シリーズにタリスカーも登場

「007」シリーズでは、さまざまなシングルモルト スコッチウイスキーが登場していますが、実はタリスカーが、2作品に登場しています。

ピアース・ブロスナン演じる5代目ボンドが登場する、「ダイ・アナザー・デイ」と「ワールド・イズ・ノット・イナフ」の2作品で、どちらもジェームズ・ボンドの上司であるMが登場するシーンでタリスカーが登場します。

「ワールド・イズ・ノット・イナフ」では、Mの執務室で「一杯、どう?」と勧められるウイスキーがまさにタリスカー。作品に登場するウイスキーを飲みながら鑑賞してみるのも、ひとつの楽しみですね!


『スパイ・ゲーム』

こちらは、アメリカの情報機関CIAの諜報員たちが繰り広げるスパイ・アクション作品。伝説のCIAエージェントをロバート・レッドフォード、その弟子をブラッド・ピットが演じる豪華キャスティングが見どころです。

この2人がベルリンのバーで再会するシーンで、印象的なセリフを言いながら注文するのがスコッチ・ウイスキー。「何を飲む?」と訊ねる弟子に、「12年以上のスコッチさ」と微笑むロバート・レッドフォード。
「それもスパイのルールなのか? 」と聞くブラッド・ピットに対して「私のルールさ」と応じます。

スコッチウイスキーは12年もの以上しか飲まない、そんな伝説の工作員のこだわりが、カッコよく映ります。


タフな男にはやっぱり
ウイスキーが似合う?
【ハードボイルド映画・小説篇】

タフな男にはやっぱり ウイスキーが似合う? 【ハードボイルド映画・小説篇】

カッコいい大人の男といえば、忘れてならないのがハードボイルドなサスペンスに登場する私立探偵たち。
探偵事務所で依頼を待ちながら1人ウイスキーをストレートで飲み、あるときはバーで事件のカギを握る人物とウイスキーソーダ(ハイボール)を頼んだりと、タフな探偵のイメージをつくる小道具としてウイスキーがよく出てきます。


『長いお別れ』

タフな主人公、私立探偵フィリップ・マーロウが活躍するアメリカの作家、レイモンド・チャンドラーが書いたハードボイルド小説。チャンドラー作品の中でも最高傑作といわれ、探偵事務所やバー、富豪の集まるパーティなど、ウイスキーを飲むシーンが随所に登場します。

ラストシーンの「ギムレットにはまだ早いね」というセリフが有名ですが、「スカッチ(スコッチ)」という単語もよく出てくるほか、「ウイスキーサワー」というカクテルを飲むシーンも登場。事件の関係者や警察とタフにやり合う私立探偵には、やはりウイスキーが似合うとつくづく感じさせられます。チャンドラー作品には、カッコいい名セリフが次々に飛び出してきます。ウイスキーを片手に読みたくなる小説です。


『マルタの鷹』

チャンドラーが師事していたハードボイルドの租といわれる、ダシール・ハメットの小説で映画も有名です。

「一度だけ教えてやろう。相棒が殺されたら男は黙っちゃいない。君がどう思おうと関係ない、俺たちは探偵だ。相棒が殺されたら、犯人は逃がさない、それが探偵ってものさ」

作品の主人公、サム・スペードがラストで語るセリフですが、ハードボイルド作品に登場する私立探偵の使命感、正義感、自分の思いを押し殺して使命を貫く男のカッコよさがにじみ出る言葉で、とてもシビレます。

映画では、カサブランカでも有名なハンフリー・ボガードのトレンチコート姿で登場。酒好きなハードボイルドな探偵のイメージを作っていて、本当にウイスキーが似合います。


カッコよく飲む女性が登場!
【ウイスキーが似合うヒロイン映画篇】

カッコよく飲む女性が登場! 【ウイスキーが似合うヒロイン映画篇】

ウイスキーが登場する作品には、男性のヒーローばかりでなく、女性のヒロインだって負けてはいません。ウイスキーが似合う、「いい女」「素敵な女性」が登場する作品はたくさんあります。

『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』

メリル・ストリープが英国初の女性首相となったマーガレット・サッチャーを演じた伝記映画です。首相であった当時、サッチャーは「鉄の女」と呼ばれ、自身の政策や他国との交渉の際、決して妥協しないところからついた異名です。イギリスとアルゼンチンの対立から戦争となった「フォークランド戦争」を指示したのも彼女。

実はサッチャーは無類のウイスキー好きで首相の執務室にもウイスキーが常備してあったそうで、映画でも、その様子が描かれています。また、ディナーで赤ワインをすすめられると、ウイスキーにしてほしいと注文するシーンもあり、強い「鉄の女」がウイスキーを好んだエピソードが随所に登場します。


『アンナ・クリスティ』

絶世の美女といわれたスウェーデン出身のハリウッド女優、グレタ・ガルボが初のトーキーで主演。大きなトランクを抱え、ニューヨークの場末のバーに入ってきた主人公アンナの「ウイスキーちょうだい、ジンジャーエールもつけてね」というセリフが、20世紀の映画史上の名セリフにも選ばれています。

5歳の時に生き別れた父親との再会、嵐で難破した若い船乗りとの恋を描いたドラマですが、上流階級の品のいい婦人役が多かったそれまでのガルボのイメージとは違い、ウイスキーをストレートで飲む粋な姿もまた素敵です。


ウイスキーが登場する
シーンに注目してみよう

ウイスキーが登場する シーンに注目してみよう

おすすめ作品として、いくつかの映画や小説をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

実はウイスキーは主人公のこだわりや心情を描く小道具として、多くの作品で使われているんです。読者の皆さんも、映画や小説を鑑賞する際は、ぜひ登場するお酒にも注目してみてください。

出典/
『007/女王陛下の007』(1969年/20世紀フォックス)
『007/ダイ・アナザー・デイ』(2002年/20世紀フォックス)
『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』(1999年/20世紀フォックス)
『スパイ・ゲーム』(2001年/ユニバーサル・ピクチャーズ)
[小説]『長いお別れ』 (清水俊二訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)
[映画]『ロング・グッドバイ』(1973年/ユナイテッド・アーティスツ)
[小説]『マルタの鷹〔改訳決定版〕』 (小鷹信光訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)
[映画]『マルタの鷹』(1941年/ワーナー・ブラザース映画)
『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(2011年/20世紀フォックス、ギャガ)
『アンナ・クリスティ』(1930年/MGM・UA)

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