シングルモルト スコッチウイスキー タリスカー MADE BY THE SEA

LIFE WITH TALISKER 人生を豊かに彩るウイスキーコラム

タリスカーを愉しむ

2018年の受賞作品は? 「タリスカー スパイシーハイボール テイスティングノートコンテスト」審査結果発表!

恒例となった「タリスカー スパイシーハイボール テイスティングノートコンテスト」。今年も多数の応募作品の中から、グランプリ作品が決定しました!
エッセイスト&バーマンの島地勝彦さんとMHD シングルモルト アンバサダー のロバート(ボブ)・ストックウェルの2人が、タリスカー スパイシーハイボールにふさわしい、個性あふれる作品を厳選!グランプリ賞品の「タリスカー 25年」は誰の手に贈られるのでしょうか。

多数の応募を祝して乾杯!

コンテスト審査風景01


シマジ:「タリスカー スパイシーハイボール テイスティングノートコンテスト」も今年で3回目か。ボブ、今回相当な応募があったみたいじゃないか。

ボブ:タリスカー スパイシーハイボールは最近ますます人気ですからね、今回も50を超えるたくさんの応募がありました!

シマジ:いまタリスカー スパイシーハイボール キャンペーンで3本買うともれなくプレゼントされるパイントグラスがあるだろう? 今、伊勢丹新宿店の「サロン・ド・シマジ」でも、このパイントグラスで出すタリスカー スパイシーハイボールが大人気で飛ぶように売れている。これ1杯で従来の3杯分入っているからね(笑)

ボブ:タリスカー スパイシーハイボールは病みつきになりますからね。皆さん、飲みながらじっくり考えられたんじゃないでしょうか。

シマジ:それなら我々もタリスカー スパイシーハイボールを味わいながら、作品を選ばせていただこうか。まずは多数の応募を祝して、乾杯しよう!

シマジ、ボブ:スランジバー!


最終ノミネート作品選定

コンテスト審査風景02


ボブ:コンテストではグランプリの「最優秀作品」1作品、「優秀作品」3作品、「審査員特別賞」3作品を決めます。

コンテスト募集ページはこちら

シマジ:全作品をしっかり読みこんだ上、各賞の候補となる最終ノミネート作品を7つ選んだ。最優秀作品には「タリスカー25年」が進呈されるのだから、ふさわしい作品を選び抜かねばならない。作品審査の基準は前回と変わりない。タリスカー スパイシーハイボールの香りと味わいを「大人の遊び心」で表現できているかどうか、そして、タリスカーへの愛の強さもポイントとした。

コンテストキービジュアル

ボブ:今回もバラエティに富んだユニークな作品が集まってますね! 詩人だな~と思わせる方も多いですし、読んでいると思わずお腹が空くような「美味しい」表現もありました(笑)

シマジ:ボブの言う通り、タリスカー スパイシーハイボールはどんな食べ物とも相性がいいというのも特徴だからな。そのあたりを表現しているといい点をつけたくなるかもしれないね。

コンテスト審査風景03

ボブ:それでは、お待たせしました、各賞の受賞作品をご紹介して参りましょう!


優秀作品、発表

コンテスト審査風景04


ボブ:まず優秀作品3作品からいきましょう。

シマジ:テイスティングノートの優秀作品、一つ目は、 maicaさんの作品だ。


maicaさん(40代・女性)

夏の激しい雷雨の後差し込む太陽の光のような香り、
甘くスモーキーでありながらセクシーさを感じるような味わい

<自由コメント>
夏の激しい雷雨の後、流れのはやい雲間から差し込む鋭くもあたたかい太陽の光。その長い光の帯は、まるでタリスカースパイシーハイボールのグラスの中を目まぐるしく巡る炭酸の泡のように連なり、絡まり、そしてほどけてゆく。

シマジ:なかなか流麗な日本語ですよ。

ボブ:シンプルな言葉を選んでいますね。

シマジ:ピートで燻製された黒胡椒をうまく表現していると思う。「夏の激しい雷雨」でピリッとくる刺激を書いているだろう? 瀬戸内寂聴さんが「男と女が恋に落ちるのは、雷に打たれるようなもの」と言っていたが、雷で撃たれたようなピリッとした感じ。太陽の下の生き生きした描写がとても良い。それでいて、「甘くスモーキーで、セクシーさがある」味わいなんて言い得て妙じゃない。この表現もすごいなと思った。

コンテスト審査風景05

ボブ:大人の世界を表していますね。では、次の受賞者をお願いします。

シマジ:2つ目は、あおねこさんの作品だ。


あおねこさん(30代・女性)

父の背中を思い出す。潮干狩りに出掛けた夏休み、まどろむ帰路のような香り、
青リンゴの初々しさ、打ち寄せる波の塩味を湛えながら、不意に現れるちょっと乱暴な刺激。あらゆる料理を引き立たせるスパイスのような味わい

<自由コメント>
家族の思い出と切っても切れない場所、食卓。タリスカースパイシーハイボールを飲みながら、ふと家族を思い出すような場面が、時折あります。タリスカーを初めて飲んだときに受けた、刺激の裏のどこかやわらかく懐かしい印象のせいかも知れません。そんなことを思い出しながら、いまや我が家の食卓に欠かせない味わいをことばにしてみました。

ボブ:この作品は味わいのところに、食に関する表現が多いのが特徴的で面白いですね。それに、僕は「ちょっと乱暴」って言い方が好きですね(笑) 「乱暴」って、かなり強い表現なのに、「ちょっと乱暴」っていう微妙なニュアンスに惹かれます。

シマジ:「青リンゴ」という表現も悪くないし、「あらゆる料理を引き立たせるスパイス」という表現がいいね。コメントにある「我が家の食卓」ってすごいね(笑)、タリスカーで「家族」というキーワードが飛び出すのは珍しい。日々の家族団らんの風景にタリスカーがある。毎日晩酌しているということだね。タリスカー スパイシーハイボールは毎日飲めるお酒だと言いたいのだろうね。

ボブ:そう聞くとシングルモルトアンバサダーとしてはとても嬉しいですね!僕も最近は「これ、ヤバイ!」みたいな言葉ばかり使っているので、表現力が落ちているかもしれないので、気をつけます(笑) では、最後の優秀作品をお願いします。

コンテスト審査風景06

シマジ:3つ目は、かなり迷ったが、この方の作品を優秀作品としました。


ゆうとさん(30代・男性)

初めて人を好きになった時に感じた君のような香り、
酸いも甘いも知ったスモーキーな恋のような味わい

<自由コメント>
ひな型に入れ込む語呂の難しさを痛感しました。何か感じていただけたら最高です。

シマジ:声に出して読んでみたら、直感的に良い!と感じたんだ。シンメトリーかつ時間の経過を示した表現になっている。シンプルで、カッコいい。あえてお酒にかかわる表現に拘泥しないところもいいね。多くの作品がタリスカーの香りや味わいに寄っていたので、かえって良さを感じてしまったんんだ。グランプリにしようか、正直かなり迷った。

ボブ:「初めて好きになった君のような香り」が新鮮ですね。タリスカーをもっと飲んで味わってほしいという意味を込めて、好きになった女性と一緒にペアグラスで飲めるノージンググラスを差し上げましょう。


審査員特別賞

コンテスト審査風景06


ボブ:では、審査員特別賞をご紹介しましょう。最優秀作品は最後のお愉しみですね。

シマジ:特別賞だから、我々が思わず賞をあげたくなるようなユニークなものを選ばせてもらった。まずはボブのおすすめ、KIRIRIN@さんの作品だ。

KIRIRIN@さん(20代・男性)

時代という名の嵐に惑わされない、厳格なる大海のような香り、
目を背けてしまう今の自分を煙という名の幻で優しく包みながらも、烈火の炎で現実と向き合わせてくれるような味わい

<自由コメント>
最初にタリスカー10年を飲んだ時、潮と煙の香りに魅入られて以来、愛飲させていただいてます。まだ若い私は様々なウイスキーを飲んでウイスキーとはどんなものなのかを感じていますが、タリスカーだけは常に置いてないと落ち着かないくらい惚れ込んでいます。

ボブ:気になったのは「厳格なる大海」という言葉。スカイ島に行くと、海の壮大さが感じられるんですよ。アメリカまでは見えなくても、バーッと無限の広がりを感じるような。

シマジ:雨も降りだすとすごいしね。まさに荒れ狂う海だよ。

ボブ:「時代という名の嵐に惑わされない」、この人にとって時代って、どんな思い入れがあるのかなと気になります。

シマジ:まだ若いのにね。

ボブ:タリスカーの操業は1830年、古くからやっているけれど、今でも古くさくないよ、というニュアンスかな、と。それともスカイ島の激しい嵐が打ちつける中でも、ずっと残っているという意味か。興味深いですね。

シマジ:次は初心者さんという女性の作品だが、思わせぶりなコメントが気になるところだ。


初心者さん(40代・女性)

オリオン座が見守る人影も疎らな浜辺。はぜる焚火にもっと近づいてみる。貴方を見つめる汗ばんだ気持ちのままの私のような香り、
ひとり残って毛布に包まる。火照った頬を潮風が撫でる。唇に残る刺激ある瞬きのような味わい

<自由コメント>
思い切って開けた扉の向こうにあったもの。

ボブ:ええっ!気になる表現がいろいろありますが、タリスカーをわかっていただけているな、と嬉しくなりますね。「唇に残る刺激ある瞬き」というあたり、深い味わいがありますね。

シマジ:「ひとり残って」ってことはフラれたのか。置いてかれたというのかな。フラれた後に飲むタリスカー スパイシーハイボールってことだな。香りのところでは愛を告白しようとした『貴方』が目の前にいたわけだ。

ボブ:フラれてしまったので、タリスカーが恋人になりました、とも解釈できますね。

シマジ:男が去ってしまったからね。これは「香り」「味わい」というフォーマットを活用して、時間の経過をも計算しているね。上手い!


コンテスト審査風景07

ボブ:では、最後の審査員特別賞ですが、これもとってもユニークなぱらさんの作品です。


ぱらさん(30代・男性)

雲の切れ間から時折差す日の光の中、野草の絨毯に寝転びながらたべるパストラミビーフのサンドウィッチのような香り、
豊かなピートとほのかな南国フルーツの甘みの海の上で、弾けるスパイシーな風のような味わい

<自由コメント>
タリスカーと胡椒の相性は改めて素敵だと再確認できました。

シマジ:なかなか面白いが、実はパストラミビーフというのは、食べたことがないな。

ボブ:ローストビーフみたいなもので、思いっきり黒胡椒がかかっている燻製肉の切り落としです。僕には懐かしい味で時々、無性に食べたくなります。

シマジ:黒胡椒に燻製か!そこに大きなポイントがあるね。コメントでも、タリスカーと胡椒の相性について触れているところをみると、この人はタリスカー スパイシーハイボールをよく飲んでいるね。愛飲している感じが良く出ているのが受賞の決め手だ。


最優秀作品、決定!

コンテスト審査風景08


ボブ:では、いよいよ最優秀作品の発表です! シマジ先生、お願いします。

シマジ:先ほども触れたけれど、かなり迷いはあった。しかし、その差を分けたのは、タリスカーへの愛の深さだった。グランプリは、ブラッドストーンさんのこちらの作品だ。


ブラッドストーンさん(50代・男性)

グラスを口に近づければそこには、スカイ島の空、海、大地がすべてを包み込むように迎えてくれるような香り、
突き抜ける島風、拡がる青空の下ハニースモークベーコンを噛る、それらが一体となり一気呵成に喉をかけ降りるような味わい

<自由コメント>
タリスカーの魅力に取りつかれ毎晩の楽しみとなり、うん十年。ストームもポートリーもスカイ、ノース、もちろん10年、18年と増え続けています。

シマジ:これは、スカイ島の自然の雄大さ、スケール感といったものを感じさせてくれるテイスティングノートだ。きっと、スカイ島に行ったかもしれないね。それに、タリスカーの銘柄も幅広く飲んでいて、強いタリスカー愛を感じる。これにしたいなと思わせてくれた。50代だし、グランプリ!

ボブ:確かに「突き抜ける島風」とか、現地に行った経験がある人ならではの表現に感じます。

シマジ:わかる、わかる! ものすごい強風なんだよな。スカイ島というか、タリスカーへの思い入れが一番強く感じられた。素晴らしいの一言だ、最優秀作品、おめでとう!


コンテスト総評

コンテスト審査風景09


ボブ:今年の「タリスカー スパイシーハイボール テイスティングノート コンテスト」、先生はいかがでしたか?

シマジ:今年も良作が揃ったね。どの作品にも独特の個性や味わいがあり、タリスカーらしさがよく出ていたように思う。みんな本当にタリスカー スパイシーハイボールを愛しているね。今回選ばれなかった作品の中にも、タリスカーを愛飲していると感じさせるものが多かった。来年のコンテストは、大変はことになるんじゃないか。

ボブ:今回応募してくれた方には、心から感謝いたします。どれも素晴らしかったので、本当に選ぶのが難しかったですね、僕だったら、全部に最優秀作品賞をあげたくなります(笑)

シマジ:それはちょっと気前良すぎるな(笑)じゃあ、ボブ、審査の間にグラスは空いてしまったが、最後に恒例の乾杯で締めようか。

ボブ:今回のテイスティングノート コンテストの受賞者の皆様をお祝いして、そして、応募してくれた方、タリスカーを愛するすべての方の健康を祝して、

シマジ、ボブ:スランジバー!

コンテスト審査風景10

タリスカーとはABOUT US