シングルモルト スコッチウイスキー タリスカー MADE BY THE SEA

LIFE WITH TALISKER 人生を豊かに彩るウイスキーコラム

夏木マリさんインタビュー

タリスカーと生きる

いろいろ経験するなら若いうちに! ~夏木マリさんインタビュー~

InterFM897のラジオ番組「TALISKER Presents Golden Time of Day」に、夏木マリさんがゲストとして出演! いつも魅力的な夏木さんに、カッコいい大人について、そして若い人の生き方について語っていただきました。

若い人たちに伝えたい
「今やっておくべきこと」

RYUさん:今、僕の目の前には憧れの方がいます。お忙しい中、番組に出演していただきました、夏木マリさんです! 今日はよろしくお願いします!

夏木さん:よろしくお願いします。

RYUさん:この番組では「カッコいい大人」がテーマの一つになっているのですが、夏木さんはその代表みたいな方です。どうすれば夏木さんのようなカッコいい大人になれますか?

夏木さん:若い方にお伝えしたいのは、「若い時にいろいろ経験しておいたほうがいいよね」ってこと。
私も年齢を重ねた今になって、若い時に怠けてないで、もっといろんなことに挑戦しておけばよかったと思っているんです。


RYUさん:夏木さんは、カッコよさや美について普段から意識されているのでしょうか?

夏木さん:自分でもワガママだなと思うのですが、私は自分が好きなことや仕事を選ぶようにしていて、自分の身の回りに好きなものしか置かないようにしているんです。
ネガティブなものがあると自分が輝かない気がして。
たとえば、「嫌い」という言葉も「好きじゃない」と言い換えて、言葉使いもなるべくネガティブにならないよう気をつけています。


RYUさん:若い頃は嫌な仕事もあったと思いますが、そんな時はどう乗り越えられたのですか?

夏木さん:確かに若い頃はイヤな仕事だらけでした(笑)半ばふて腐れ気味にやっていたので、顔もきっとハツラツとしていなかったと思いますよ。
それが年齢を重ねると、段々といろいろなことに気づいてくるもの。だから、今は仕事も楽しくやることにしています。


RYUさん:でも、若い頃の突っ張ったイメージが逆に味になっているんじゃないですか?

夏木さん:味なんかじゃありません、そんな時間は無駄です。
失敗はたくさんしたほうがいいけど、私の場合、あまり味にはなっていないんじゃないかな。


RYUさん:最近観た映画で、若い時に経験した後悔が人を成長させるという話だったですが、後悔した経験ってたくさんありますか?

夏木さん:後悔というより発見が少なかったかな。むしろ今の方がいろいろなことを発見できるようになったと思うんです。
今なら立ち止まって物事を咀嚼する余裕があるから、これをやったら次はこれをやってみよう、と思えるけど、以前は立ち止まらずに見ないフリをしていた(笑)。そう思うと、もったいなかったな、と反省しています。


(夏木マリさん プロフィール)
73年デビュー。80年代から演劇にも活動の場を広げ、芸術選奨文部大臣新人賞などを受賞。93年からコンセプチュアルアートシアター「印象派」で身体能力を極めた芸術表現を確立。09年パフォーマンス集団MNT(マリナツキテロワール)を立上げ主宰。ワークショップを通じて後進の指導にも力を入れ、その功績に対しモンブラン国際文化賞を受章。同年、バラと音楽の支援活動「One of Loveプロジェクト」を設立。
近年「FUJI ROCK FESTIVAL」や「RISING SUN ROCK FESTIVAL in EZO」、「What a Wonderful World!!」など夏フェスにも精力的に出演し、圧巻のロックなパフォーマンスでオーディエンスの度肝を抜いた。さらに2015年からはライブハウスツアー「MAGICAL MEETING TOUR Live & Talk」をスタートさせ、歌とトークを通じて、圧倒的なパワーを全国のファンに届け成功を収める。2016年4月ミニアルバム「朝はりんごを食べなさい」リリース。表題曲は、ゆずの岩沢厚治氏が作曲を担当。6月には「One of Loveプロジェクト」から結成された女性コーラスユニット『and ROSEs』より「紅のプロローグ」をリリース。11月、京都にて三回目となる「NATSUKI MARI FESTIVAL in KYOTO」を開催。世界文化遺産 清水寺にてパフォーマンス『PLAY×PRAY』第三夜を文化奉納。
2017年1月15日「MARI de MODE」と題し、90年代の楽曲を中心としたスタイリッシュなステージでブルーノート東京に初登場。さらに、2017年春、「印象派」の新作公演「印象派NÉO vol.3 不思議の国の白雪姫」東京(3月9日-3月12日)・京都(4月2日)・パリ(4月予定)が決定している。


音楽、舞台、オリンピックと
エネルギッシュに活動!

パワーとエネルギーにあふれる夏木さん夏木マリさんがクリエイションする「印象派NÉO vol.3 不思議の国の白雪姫」の公演が決定。

RYUさん:さて、パワーとエネルギーにあふれる夏木さんは音楽でも舞台でも大きな活躍を見せていますね。今年はミニアルバムをリリースされていますし、年明け早々には、ブルーノート公演がありますね?

夏木さん:今年の春に「朝はりんごを食べなさい」をリリースしました。
また、ここ数年は春にライブハウスでツアーをやっていますが、2017年1月15日にブルーノートでライブをやります。今回は、90年代の歌のリクエストが多いので、久しぶりに、ピアノ、コントラバス、ドラム、パーカッションと一緒に、ラグジュアリーにやってみようと思っています。

ミニアルバム「朝はりんごを食べなさい」2016年4月リリースのミニアルバム「朝はりんごを食べなさい」表題曲は、ゆずの岩沢厚治氏が作曲を担当。


RYUさん:実にゴージャスなライブになりそうですね!それから、長く主宰されている舞台公演も来春に予定されていますよね?こちらはどんな内容になるのでしょうか。

夏木さん:2017年3月から「印象派NÉO vol.3 不思議の国の白雪姫」の公演が決まって、その作品づくりを進めています。今回は東京からスタートして、4月のパリ公演まで頑張って駆け抜けようかと思っています!


RYUさん:これはスゴイですよ。初演は、2017年3月9日~12日に東京・世田谷パブリックシアター、次は4月2日に京都・ロームシアター京都、そして4月25日は何と、パリ・ルーヴル美術館のオーディトリアムと続きます。豪華ですね。

印象派NÉO vol.3 不思議の国の白雪姫

夏木さん:私のパフォーマンスは「コンセプチュアルアートシアター」といって、ダンス寄りのコンテンポラリーアートに近く、身体言語での表現が中心の舞台です。

もとは『印象派』というタイトルのシリーズで、1993年に一人舞台から始めました。モネやマネなど印象派の画家たちにインスパイアされて印象派と名付けたのですが、ダンスを採り入れたさまざまな表現スタイルを模索しながら公演を重ねました。

印象派は8回でいったん終了しましたが、もう一度スタートするために『印象派NÉO』を新たに立ち上げ、今回が3作品目となります。

印象派NÉOになってから、「マリ ナツキ テロワール」というチームを結成し、ミュージシャンやダンサー、ストリッパーといった人たちとワークショップを重ねながら舞台準備を進めるようになりました。

今作は、誰もが知っている童話の『不思議の国のアリス』と『白雪姫』をモチーフに、集中と解放、テクノロジーとアナログといったような対照的な2つのテーマの対比を音と身体言語で表現するパフォーマンスになっています。


RYUさん:夏木さんは海外公演も数多く実現されていて世界中を回られていると思いますが、どの国が一番お好きですか?

夏木さん:私はやっぱりパリです。パリは石文化の街並みなので、洋服が映えますね。大人文化ですし、上がる街です!


RYUさん:いやあ、パリって本当に絵になる街ですよね。ところで夏木さんは2020年東京オリンピック・パラリンピックの顧問に就任されたそうですね。いろいろと話題のオリンピックですが、そこに夏木さんがメンバーに選ばれて、僕らとしてもとても心強いです。

夏木さん:光栄なことに顧問の1人として選ばれました。東京オリンピックは日本全体で盛り上げたい、日本のお祭りですよね。開会式では、お祭りという伝統と最新のテクノロジーを融合させた日本らしいエンターテイメントの演出に期待したいですね。そのために少しでも力になれたらいいなと思っています。



夏木さんが考える
カッコいい大人、カッコ悪い大人

RYUさん:最後になりますが、夏木さんが思うカッコいい人、カッコ悪い人ってそれぞれどんな人ですか?

夏木さん:カッコいい人は、自分らしい人。自分のことをよく知っていて周囲の人に優しくできるし、強さも併せ持っていると思うんです。
逆に、人への配慮に欠ける人。自分勝手な人、自己中心的な人はいただけませんな。


RYUさん:海外へよく行かれる夏木さんは、日本人のカッコいいところってどんな点にあると思いますか?

夏木さん:日本人といえば、辛抱強くて細かいことが上手。オリンピックも「おもてなし」をキーワードにしていますが、お料理一つをとっても、季節感、器、気遣いとディテールの細やかさがすごいですね!


RYUさん:出演のために熱烈にラブコールを送ってようやくゲストでお迎えできて、本当に良かったです。
夏木さん、ありがとうございました!



放送された曲目リスト

第8回(11月20日)放送分
CHUNKY / BRUNO MARS
UNIQUE / GOLDLINK FEAT. ANDERSON .PAAK
港のマリー / 夏木マリ
SYRACUSE / MALAVOI
AUTUMN LEAVES / COLDCUT
ELEVATOR (GOING UP) / LOUIE VEGA FEAT. MONIQUE BINGHAM

第9回(11月27日)放送分
OUT OF MY SYSTEM / YOUNGR
FILL ME IN (BLACKSMITH MIX) / CRAIG DAVID
CONRAD TOKYO / A TRIBE CALLED QUEST FEAT. KENDRICK LAMAR
むかし私が愛した人 / 夏木マリ
ALL NIGHT LONG (ALL NIGHT) / LIONEL RICHIE
GOLDEN TIME OF DAY / MAZE FEAT. FRANKIE BEVERLY

タリスカーとはABOUT US