LIFE WITH TALISKER 人生を豊かに彩るウイスキーコラム
タリスカーを知る
贅沢に愉しもう スカイ島・タリスカー蒸留所への旅 【観光編】
いつかは行ってみたい、スカイ島、そしてタリスカー蒸留所への旅。スカイ島には、想像を超えるスケールの雄大な自然の中での散策や中世の古城めぐりができ、スコットランドでも随一の観光スポットといわれています。
今回は、タリスカー蒸留所周辺にあるスカイ島の見どころをご紹介していきます。
一生に一度は見ておきたい
スカイ島の圧倒的な自然
タリスカー蒸留所があるスカイ島は、なぜ多くの人を惹きつけるのでしょうか。
スカイ島最大の見どころは、何といっても対峙する人々を圧倒する雄大な自然です。どこまでも広がる荒涼とした草原、岸壁に激しく打ち付ける波、ゴツゴツとした存在感をみせるラギッドな大岩、目にする風景から、大きな自然の力を感じるはずです。
スカイ島自体はそれほど大きな島ではありませんが、見どころは満載。大人の贅沢な旅にするなら、できれば2~3日かけて巡りたいところです。
このコラムの前編「贅沢に愉しもう スカイ島・タリスカー蒸留所への旅 【行き方・交通編】」でスカイ島観光の拠点はポートリーがおすすめと述べましたので、今回はポートリーを拠点にスカイ島を周遊するプランをご紹介しましょう。
スカイ島東岸の
奇岩・絶壁をめぐる旅
タリスカーラバーにとって、スカイ島という言葉からまっさきに想像するのは、荒々しい海や険しい岩場のようなイメージではないでしょうか。
ファンにはおなじみの岩場や海の断崖絶壁の風景は、スカイ島の北側に集中しています。もしかすると、「あ、この場所見たことがある!」という場所があるかもしれませんね。
初日はクルマでスカイ島北側にある奇岩や絶壁をめぐる旅に出てみましょう。
①ザ・ストー(The Storr)
タリスカーは、ゲール語で「傾いた岩」という意味ですが、山間の観光スポット、ザ・ストーにはまさに傾いた奇岩が集まっています。スコットランドの旅ガイドでもスカイ島のトレッキングスポットに紹介されていますので、山も歩ける服装で出かけることをおすすめします。
②キルトロック(Kilt Rock)
海に向かって突き出た断崖から滝の水が流れ落ちる風景で有名なのが「キルトロック」です。
キルトロックはほぼ垂直の絶壁で、縦に割れた岩が海岸に沿って続きます。そのため、スコットランド人はこの岩を「キルト」に見立てたことから、この名がついたようです。しかもキルトロックの高さは何と60m近くあるといわれ、まさに絶景です。クライマーにも人気のスポットといわれています。
また、海へ流れ落ちる滝は、「ロッホメルト(メルト湖)」と言う湖から流れてきた川の水で、「メルトフォールズ」と呼ばれています。
③フェアリーグレン(The Fairy Glen)
奇岩や断崖絶壁の後は、スカイ島で最も美しい場所の一つといわれる「フェアリーグレン」へ向かいます。
フェアリーグレンは、ゲール語で「妖精の谷」という意味で、そう聞くと確かに神秘的な風景が広がるスポットです。
三角のとがった岩が並ぶ丘陵の上に、緑の谷があり、妖精たちが暮らす庭のような不思議な景色が広がります。
さらに、谷の中央には、円形に石が並べられたフェアリーサークルがあり、誰がいつ作ったものかは不明といわれています。イギリスには、有名なストーンヘンジを始め、岩が関係するミステリースポットが多数ありますが、フェアリーグレンもそうした場所の一つです。
スカイ島西岸
古城・絶景スポット周遊
④ダンヴェガン城(Dunvegan Castle)
中世の13世紀以降、スカイ島は3つの貴族勢力に支配されてきましたが、その諸侯のひとつ、マクロード家が代々800年にわたって所有しているのが、ダンヴェガン城です。スカイ島らしい、ゴツゴツとした岩のような外観が特徴です。
現在は、観光スポットとして内覧ができ、ゲストルームの壁には、一族の危機を救うといわれる伝説の「フェアリーフラッグ」も見ることができます。
このフェアリーフラッグにまつわる言い伝えでは、昔のマクロード家の城主の妻が何と妖精で、人間界に別れを告げる際に、マクロード一族のために残したものであるとか。
スカイ島には何かと妖精にまつわる伝説が残されており、こうした神秘的なストーリーも魅力の一つです。
⑤ニースト・ポイント(Neist Point)
スカイ島の中で人気が高いスポットである「ニースト・ポイント」は大西洋に向かって伸びる岬で、岬の先端には灯台があり、今も現役で使われています。
ニースト・ポイントは、空と海のコントラストが美しい絶景スポットといわれ、夕方には感動的な夕焼けの景色がみられる場所です。ここもちょっとしたトレッキングスポットですので、訪れる際は歩きやすい服装がおすすめです。
⑥フェアリー・プール(The Fairy Pools)
スカイ島にはもう一つ妖精に関連した土地があります。それがここ、フェアリープールです。
ゲール語で「妖精の泉」という意味ですが、エメラルドグリーンの透明感のある泉の風景は、何とも神秘的。綺麗な水の風景と自然散策が楽しめるスポットです。
⑦カーボスト(Carbost)
さて、いよいよタリスカー蒸留所へと向かうフェアリープールからの帰り道、ちょっと立ち寄って見たいのがカーボストを流れる、カーボスト川(カーボスト・バーン)です。
タリスカー蒸留所では、近くのホーク・ヒルというところから取水していますが、カーボスト・バーンは、河口付近にあるタリスカー蒸留所のすぐそばを流れており、この川の水こそがタリスカーのマザーウォーターのルーツにつながる天然水といえるものなのです!
旅の目的地、
タリスカー蒸留所へ
古城と絶景を巡ったあとは、いよいよお待ちかねのタリスカー蒸留所へ向かいます。蒸留所でタリスカーのテイスティングを愉しむなら、現地のツアーバスを利用するのがいいですね。
タリスカーの故郷、スカイ島の雄大な自然や気候をたっぷりと満喫した後の、蒸留所での一杯はきっと格別で一生モノの思い出となるに違いありません。
あなたも、いつかはスカイ島、そしてタリスカー蒸留所へ。タリスカー蒸留所でスコットランド式の乾杯あいさつ、「スランジ・バー」を楽しんできてください。
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