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贅沢に愉しもう スカイ島・タリスカー蒸留所への旅 【行き方・交通編】

タリスカーを飲みながら、スコットランド、スカイ島、そして蒸留所に想いを馳せる。タリスカーを愛する方なら、一度はタリスカー蒸留所とスカイ島への旅に憧れるのではないでしょうか。曇天や雨の多いイメージが強いスカイ島は、風光明媚な観光地としてスコットランドでも随一の人気を誇り、さまざまな旅のルートや方法があります。今回はタリスカー蒸留所までのアクセス方法をご紹介します。

スカイ島への旅は
時間をかけて愉しみたい

スカイ島・ニーストポイント

日本から直線距離にして9,000km以上離れた場所にあるスコットランド・スカイ島。

人口はわずか1万人程度の小さな島ですが、その雄大な自然の風景は、多くの観光客を魅了し、この地を訪れるタリスカーファンも後を絶ちません。

また、スカイ島には古城や湖といった多くの観光スポットもあり、タリスカー蒸留所以外にも旅の見どころ満載です。

スカイ島へ行くなら、贅沢に時間をかけて愉しむ旅がおすすめ。最低でも7日間はかけて、スカイ島の天候の変化や自然の広がる風景を、全身で感じられる旅にしたいところです。


自由に旅を楽しむなら
スコットランドの3都市を
起点にしよう

スコットランド、スカイ島の地図

旅行は全部自分で手配して、気ままに愉しみながらスカイ島を目指す方は、旅の起点となるグラスゴー(Glasgow)、エジンバラ(Edinburgh)、インヴァネス(Inverness)のスコットランドの3都市のいずれかへ向かいましょう。

「グラスゴー」からスカイ島を目指すコース

グラスゴーの街

グラスゴーの街

スコットランドの首都といえばエジンバラですが、最大の都市はグラスゴーです。グラスゴーはスコットランド随一の産業都市として発展し、鉄道においても国内最大のターミナルでもあります。

レンタカー/バスを利用する場合

グラスゴーからスカイ島を目指す場合は、国道の「A82」を通って北上するルート、国道「A9」経由でインヴァネスへ向かい、そこからカイル・オブ・ロハルシュに向かうルートの2つがあります。

A82のルートであれば、西ハイランドの見事な景色を楽しみながらの旅ができます。
まず、グラスゴーのすぐ北にある「ロモンド湖(Loch Lomond)」の西岸の美しい景色を眺めた後、ハイランド地方で最も有名な景勝地である「グレンコー(Glencoe)」を通って、蒸留所見学もできるハイランド第2の都市「フォート・ウイリアム(Fort William)」での観光が楽しめます。

フォートウイリアム

フォート・ウイリアム

さらに北上すれば、スカイ島へのフェリーが運航している、マレイグ(Mallaig)という港町に到着。 スカイ島のアーマデールへと渡ることができます。

ただし、このフェリーは人気が高く、ハイシーズンの夏ごろは利用客が大勢集まるため、あらかじめ混雑状況を問い合わせてから向かうことをおすすめします。

スカイ島に渡った後は、陸路でタリスカー蒸留所のあるカーボスト(Carbost)、観光拠点のポートリー(Portee)へ向かいましょう。

鉄道を利用する場合

ジャコバイト号

グレンフィナン高架橋を走るジャコバイト号

グラスゴーからマレイグまでは、ウエストハイランド鉄道を利用しての鉄道の旅も楽しめます。
そして、この路線を利用するなら、ぜひ乗車してみたいのが、途中駅のフォート・ウイリアムから走る、SL蒸気機関車の「ジャコバイト号」です。

イギリスに100カ所以上もある保存鉄道の中でも、ハイランドのダイナミックな山間の景色が楽しめるジャコバイト号は最も人気が高く、世界的に大ヒットした映画シリーズ『ハリー・ポッター』にも登場しています。
ジャコバイト号の最大の見どころは、世界最古のコンクリート鉄道橋である「グレンフィナン高架橋」。映画でも有名になったこの景色は見逃せません。

終点のマレイグからは、レンタカー/バス利用の場合と同様、フェリーでスカイ島に渡ります。

「エジンバラ」からスカイ島を目指すコース

エジンバラの城

エジンバラ城

スコットランドの首都であり、観光と商業の街、エジンバラ。せっかくなので、エジンバラ城を始めとする、城や教会の集まる、歴史ある街並みを堪能してからスカイ島を目指したいところ。

風光明媚なリンリスゴー湖に面する「リンリスゴー宮殿」、ライトアップが美しい「スターリング城」など、一度は見ておきたい、イギリスの名城が集まっています。

エジンバラ・スターリング城

エジンバラ・スターリング城

ここからスカイ島に向かうには、
①グラスゴーに向かうルート
②インヴァネスに向かうルート
があります。どちらも、レンタカー、バス、鉄道での移動が可能です。

「インヴァネス」からスカイ島を目指すコース

インヴァネスの街

インヴァネスの街

スコットランドのハイランド地方の都市、インヴァネスからスカイ島へのルートにも、途中で立ち寄りたい観光スポットがたくさんあります!

レンタカーを利用する場合

ネス湖

ネッシー伝説で有名なネス湖

インヴァネスからタリスカー蒸留所のあるカーボストまでのドライブを楽しむならば、国道の「A87」を通って、まっすぐ向かえば約2時間半で到着します。

ドライブルートには、ネッシーで有名なネス湖があり、イギリス本島とスカイ島を結ぶ有名な「スカイ・ブリッジ」を渡ります。

スカイブリッジ

スコットランド本土とスカイ島の間にかかるスカイブリッジ

スカイ島のダイナミックな自然が広がる、海沿いの景色も楽しめますし、途中で観光スポットに立ち寄っても、3~4時間あれば蒸留所に着くので、ドライブ旅行が好きな方にはおすすめです。

ちなみにスカイ島には、「Talisker」という地名の場所がありますが、タリスカー蒸留所があるのはカーボストですので、カーナビを使う際はお間違えなく!

鉄道を利用する場合

ハイランド鉄道イメージ

ハイランド鉄道

グラスゴー~マレイグ間を結ぶウエストハイランド鉄道に次ぐ人気を誇るのが、インヴァネスから「カイル・オブ・ロハルシュ(Kyle of Lochalsh)」を結ぶ、ハイランド鉄道です。

鉄道から見える車窓の風景は、ウエストハイランド鉄道と合わせ、「スコットランドの車窓の双璧」といわれるほどの美しさで有名。

カイル・オブ・ロハルシュからは、スカイ・ブリッジ近くまで行き、そこから車でスカイ島へ渡るルートがおすすめです。


ツアー利用で
快適、便利なプラン

スコットランドの街のイメージ

現地ガイド付きの安心で快適な旅にするなら、やはりツアーが便利かもしれません。

ツアーの魅力は何といっても、効率的に名所を巡って目的地へ連れていってもらえる点です。

日本国内の旅行代理店で企画しているスカイ島ツアーを利用するのが最も手軽な方法といえますが、エジンバラやグラスゴーからの現地のバスツアーをインターネットで直接手配して利用する人も少なくありません。

バスツアーは、日本のような大型バスではなく、少人数で回れる、大型ミニバンタイプのバスで移動します。

ハイランド地方の名所を巡り、各地の蒸留所に立ち寄りながら、夕方にはスカイ島のポートリーに到着するというツアーなら、さまざまなスコッチウイスキーを愉しみながら、スカイ島への期待がふくらんでいく過程が楽しめそうです。


スカイ島での宿泊は
ポートリーがおすすめ

スカイ島・ポートリー

海辺の港町、ポートリー

さて、タリスカー蒸留所を先に訪れるか、後にするかは別として、スカイ島観光の拠点には、スカイ島最大の町、ポートリー(Portree)が最適。

多くのホテルやB&B(Bed & Breakfast)と呼ばれる宿泊施設が集まり、レストランや観光案内所もあり、何かと便利です。

ポートリーからタリスカー蒸留所までは、車で約30分なので移動も苦にならず、蒸留所を見学した後に、改めて、ポートリーでタリスカーを愉しむこともできます。

ところで、すでにお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、ポートリーの地名は、英語で「Portee」と表記されますが、タリスカー ポートリーは「PORT RUIGHE」です。前者は英語、後者はゲール語表記で、スカイ島では現在もゲール語が使用されているところもあり、道路案内も2言語表示になっています。

こうしたスカイ島ならではの文化の体験も旅の醍醐味です。

自由旅行を愉しむか、
ツアーを満喫するか

スカイ島・キルトロック

遠い彼方にある、憧れの地、スカイ島。 インターネットが発達した現代では、スカイ島への旅が便利に手配できます。

いっぽう、スカイ島は交通網が発達していない面もあり、公共交通を利用する場合は今でも不便を強いられることもあるかもしれません。

旅でレンタカーを利用する場合は、飲酒運転はもちろんNGです。

スカイ島の旅は、大人のゆとりであえて不便さも愉しむ、贅沢な時間に。

次回の【観光編】では、タリスカー蒸留所周辺のスカイ島の名所をご紹介します。どうぞお楽しみに!

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