LIFE WITH TALISKER 人生を豊かに彩るウイスキーコラム
タリスカーを愉しむ
バー初心者にオススメ!カッコいい大人のバーの通い方・楽しみ方
ここは、とある会社のオフィス。仕事の終わりも近づき、バー初心者のAさん(31歳)は迷っていました。偶然知り合った、シングルモルト アンバサダーのボブさんに思い切って電話するかどうか…。これは1人のビジネスパーソンが、バーとお酒について学んでいくストーリーです。
※コラムの掲載内容や店舗情報は、公開当時のものです。一部、店舗情報を更新しました。(2024年5月更新)
仕事帰りは
やっぱりバーに行きたい
Aさん:もしもし、先日お会いしたAですが…。
今晩、都合が良ければボブさんおすすめの本格的でカッコいいバーに連れていっていただけないかと思いまして。
ボブさん:全然かまいませんよ!
「本格的」なお店というのであれば、オーセンティックバーに行ってみません?
大人の雰囲気もあるし、何しろお酒の種類も豊富ですし。
バーの「とりあえず」で
何を飲むべき?
ボブさん:やあ、Aさん、どうもお疲れ様です。
Aさん:あ、ボブさん、今日はありがとうございます!
ボブさん:今日は僕がよく行くオーセンティックバーに案内しますよ。
マスター:いらっしゃいませ。何名様ですか?
あ、ボブさん、こんばんは!今日は早いですね。
ボブさん:今日は2人ね。知り合いを連れてきました。
マスター:ありがとうございます。カウンターでよろしいですか?
ボブさん:YES!
マスター:では、正面のお席へどうぞ。
Aさん:さすが、ボブさんは慣れてますね。それに棚のお酒もすごい数ですね!
ボブさん:そうですね、カウンター越しにバーテンダーさんと会話ができて、目の前で作ってくれるスタイルが「オーセンティックバー」ですね。
それにインテリアや調度がシックにまとめられていて落ち着いた雰囲気でしょう?
ボブさん:とりあえず、僕は「タリスカー スパイシー ハイボール」で。
今日は僕のおごりだから、何でも好きなものを頼んでくださいね。
Aさん:実はこういう本格的なバーは初めてで…、
「とりあえず」っていわれても何がいいのか、よくわからないんです…。
ボブさんはいつもウイスキーなんですか?
ボブさん:いつもウイスキー、というわけではないですよ。
食事の前か後か、1軒目か2軒目なのか、とにかくその時の気分や状況で決めるのがいちばん。その時の気分をバーテンダーさんに伝えて、おすすめのお酒やカクテルをチョイスしてもらうのもアリですよ。
Aさん:なるほど。
ボブさん:僕はウイスキーの専門家だから宣伝って思われるかもしれないですけど、ビジネスでもプライベートでもウイスキーを頼むなら最初の1杯目は迷わず「タリスカー」です。
特に仕事終わりはスカッと気分をリセットしたいじゃないですか?1杯目はそんなお酒がいいと思いますし、タリスカー スパイシー ハイボールはおすすめですよ!
Aさん:じゃあ、ボブさんと同じタリスカー スパイシー ハイボールを!
実はボブさんと知り合って以来、すっかりハマってるんです。
マスター:承知しました。
大人がバーに通う理由
ボブさん:まずは乾杯しましょう。
タリスカーはスコッチなので、乾杯もスコッチ流で行きましょうか。
スコットランドの乾杯は、「あなたの健康を祝して」という意味の「スランジ バー」といいます。
スランジ バー!
Aさん:スランジ バー!
ボブさん:うん、この味!
タリスカーの潮のような香りとスモーキーな味わい、それでいてほんのりとした甘みとピリッとしたスパイシーな刺激、完璧なハイボールです!
Aさん:うわ~、さすがやっぱりコメントが違いますね。
ボブさん:一応、ウイスキーアンバサダーが仕事ですからね(苦笑)。
Aさん:ところで、いつからバーに通うようになったんですか?
ボブさん:もう随分昔のことですけど、僕のセンパイがスコッチウイスキー好きで、よく一緒にバーに連れて行ってもらいました。
ウイスキーもバーもそのセンパイのおかげで出会えたんです。
Aさん:ボブさんにも最初は教えてくれるセンパイがいたんですね。
ボブさん:Aさんも、仕事に追われたりするでしょ?
そんな時、ただ追われているだけじゃなくて、どこかでリフレッシュしたくないですか?
それが僕の場合は、美味しいお酒を飲むこと。きちんとしたバーに来ればいつでも美味しいお酒が飲めるというわけです。
Aさん:それです!
まさに自分がバーに求めていたことで、仕事の後もそうですし、いろんな場面でバーが使えるようになったらいいなあと思っているんですよ。
ボブさん、これからもぜひ、いろいろなバーに連れてってください!
大人なら身に付けておきたい
スマートなアイコンタクト
Aさん:あ、グラス空きましたね。次は何にしますか?
(手をあげて)あの、すいま…。
ボブさん:ノー、ノー、ノー。それをやったらダメですよ。
Aさん:え?何かマズかったですか?
ボブさん:日本だと、こういうバーで、居酒屋と同じように店員さんを呼ぶ人をたまに見かけますが、
「大人のバーマナー」的にはNGです。
Aさん:それはどうしてですか?
ボブさん:日本に限らず、欧米ではバーテンダー、またはバーマンといいますけど、彼らはお酒のスペシャリストで接客のプロです。
わざわざ呼ばなくても、少し待てば気づいて、声をかけてくれますよ。
どこの国でも通じるスマートなマナーですから、覚えておいたほうがいいですよ。
ボブさん:またはサッカーでは周りに悟られないようにパスを出すのに「アイコンタクト」を使うでしょう?
バーも同じように、バーテンダーさんにそれとなく目線を送ってあげればいいんですよ。
やってみましょうか?
マスター:2杯目でしょうか?
ボブさん:僕は「タリスカー ストーム」をストレートで。Aさんは?
Aさん:えーと、どうしようかな?
ボブさん:まだ、飲めそうなら2杯目は、ちょっと強めのロックもいいと思いますよ。
Aさん:では「タリスカー ストーム」をロックで!
マスター:かしこまりました。
ボブさん:ほら、ちゃんと注文できたでしょう?
Aさん:ほんとですね。
ボブさんといると本当に勉強になります。
ボブさん:小さなことかもしれないですが、こうした気配りやマナーを知っていると、初めて行くバーでも、「おっ」と思ってもらえる、カッコいい大人になれるんですよ。
Aさん:へえ~、そうなんですね。
ボブさん:それから、2杯目のロックには、マスターが丸い氷を作って入れくれたでしょう?
それを堪能するために、僕はおかわりするときに、そのまま継ぎ足してもらったりもするんですよ。
バーは「大人」の社交場
ボブさん:バーって、本当にいろいろなお客さんがくるところ。
話しをしたり、ひとりで静かに飲んだり、女性とデートを楽しんだり。
でも、バーは「日常の中の非日常」を楽しむのが基本。
バーに来たら、インテリアとか照明とかお店の個性や雰囲気を楽しみながら、美味しいお酒を飲むところだと思います。
Aさん:だから、カッコいい大人が集まってくるんですね。
ボブさんのおかけでバーに飲みに行くことのハードルが下がった気がします!
ボブさん:Aさん、次は女性や大切なお客さんをエスコートしてみたら?
Aさん:いや、まだそんなは自信ないです…
ボブさん:Don’t worry!そうしたらまずはバーテンダーさんとのコミュニケーションを覚えて、少しずつバーのエスコート術を身に付けましょうか。大丈夫、きっとできるようになります!次も楽しみですね!
- 撮影協力
THE日比谷BAR (閉店) -
www.hibiya-bar.com/thehibiyabar
今回ご登場いただいたバーテンダー
THE日比谷BAR 銀座二代目マスターバーテンダー
荒川泰六さん