LIFE WITH TALISKER 人生を豊かに彩るウイスキーコラム
タリスカーを知る
ウイスキーに賞味期限がないって本当?
タイトルをみて、「ん?」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。ウイスキーには賞味期限がないのに、あたたかくなる季節に注意とはどういうことでしょうか? 今回はウイスキーの賞味期限や保管方法についてご紹介します。
ウイスキーに賞味期限の
表示がない理由
ウイスキーには、賞味期限表示がないことをご存じですか?
上の写真は、タリスカー ディスティラーズ エディション のラベルですが、蒸留所所長のサインや醸造年などの情報はありますが、賞味期限に関する表示はどこにも見当たりません。
実はウイスキーやワインなど、アルコール度数が高いお酒は、中身が安定して品質を保てるため、食品表示法での賞味期限表示の義務はないのです。
シングルモルト、ブレンデッドを問わず、封さえ切っていなければ、ウイスキーに賞味期限は存在しないといえます。
ウイスキーの開栓後、
放置し続けるとどうなる?
しかし、賞味期限が存在しないからといって、ぞんざいに扱うのは禁物。ましてや、少しずつ楽しむスコッチウイスキーは大切に保管したいものですよね。
まず気をつけていただきたいのは、直射日光の当る場所、温度が高くなる場所は避けて保存してください。また、湿気の多い所や臭気の強いものがある場所も避け、瓶は立てて置くようにしてください。ちょっと場所はとりますが、購入したときの箱に入れて保管するのもお勧めです。タリスカーのようなコルク栓のウイスキーの場合は特に大切なポイントです。
というのも、コルクは、柔軟性・弾力性に富み、密封性に優れているという性質があるので、ワインやウイスキーの栓に用いられていますが、天然素材なので、長期保存により、収縮などする場合があります。そのため、コルクの収縮により瓶とコルクに隙間ができ、中味が漏れたり蒸発することがあります。さらに、コルクの弾力性低下によりコルク栓がもろくなって、折れたり、開けにくくなったりします。アルコールは揮発性ですので温度が高いところにしっかりと栓をしていないボトルを置いていると、気がついたら、いつの間にかウイスキーが減ってる可能性も!
可能であれば、そういう心配をしないで済む前に、美味しいうちに飲んでしまうのがお勧めです。
とっておきの保管方法
とはいえ、ウイスキーにはまってくると、色々なボトルを比較して飲んで楽しみたいものですよね。コルク栓のウイスキーは一度開けたら保存があまりできないのか?と心配になるかもしれません。でも、近年ウイスキーコレクターの間では定番となりつつある特別な方法があるんです。
それは何と「パラフィルム」というビニール素材を使って、ボトルと栓の間の隙間を塞ぐという方法です。この素材を使うとボトルの隙間を密閉することができるので、ウイスキーの酸化が進まなくなります。
このパラフィルムは、もともと医療や研究用に作られた密封性の高い素材。現在はネットショップで簡単に手に入るので、ウイスキーの愛好家の間に広まっているそうです。
ウイスキーは瓶の中でも
熟成する?
結論からいえば、瓶内でウイスキーが熟成することはありません。ウイスキーは、樽からボトリングした時点で熟成は止まります。たとえば、タリスカー10年を未開封のまま8年経過させても、18年の味にはならないですし、さらに12年経過させても、タリスカー 30年の味になることはないのです。
ウイスキーは冷蔵庫で
冷やしても大丈夫?
あたたかい場所に注意が必要なウイスキーですが、とはいえ、冷蔵庫で冷やすのはあまりお勧めしません。冷蔵庫に入れておくと、他の食材の匂いなどが移ってしまう可能性もあります。
ウイスキーによって向き不向きがあるので一概には言えないのですが、タリスカーであれば冷蔵庫ではなく、フリーザーでキンキンに冷やすというのはお勧めです。アルコール度数が45.8%と高いので、冷凍しても凍結しないんです。
キリッと冷やせば、タリスカー スパイシー ハイボールの爽快感がさらにアップ! ロック、ストレートにもお薦めします。
あたたかくなる季節、今年は「冷やしタリスカー」もお楽しみください!