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ウイスキーで始める「コミュニケーションのきっかけづくり」とは? 

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ウイスキーは語れるネタの宝庫!父親とのコミュニケーションを考える

もうすぐ父の日。でも、多くの男性にとって、母の日よりもちょっと気が重いのが父の日。父親って、少々厄介な存在に感じたりすることってありませんか?「父の日は、正直話題もないし面倒くさいからプレゼントを渡しておしまい」という方も少なくないのでは?
今回は、そんな「メンドーなお父さん」とどう付き合うかという切り口から、コミュニケーションについて考えてみたいと思います。

「父の日」ってどんな日?
何のためにある?

父の日のシンボルは黄色いバラ

「父の日、どうする?」と母親から持ちかけられ、「う~ん、どうしようか」と答えるのは毎年お決まりの返答。普段は仕事で忙しいし、休日もプライベートの充実で忙しく、父親との接点はあまりない。でも感謝の気持ちがないわけではないのだけど。アラサー男性の本音を想像してみると、案外こんな感じでしょうか。


「父の日」ってどんなイベント?

まずは父の日の歴史と趣旨をひも解いてみましょう。「父の日」発祥の国はアメリカです。昔、ワシントン州にいたある女性が、男手ひとつで育ててくれた父を讃え、教会の牧師に父親の誕生月である6月に礼拝をしてもらったことがきっかけといわれています。その後、母の日の存在を知った女性は「父にも感謝する日が必要!」と、6月の第3日曜日にすることを提唱し各地で行事化されました。やがて「父の日」は各地に広まり、1972年に正式な祝日として制定されています。


黄色のバラ

母の日のシンボルはカーネーションですが、父の日のシンボルはあまり知られていませんね。ずばり「黄色のバラ」です。実は先ほどの女性が父親の墓前にバラを供えていたことから、ひと昔前、日本でも「黄色のバラ」をプレゼントする時期もあったとか。


スコットランドの父の日

スコッチウイスキーの発祥地スコットランドの父の日は毎年6月15日

父の日の事情は国によっても違います。例えば、スコッチウイスキーの発祥地である、スコットランドでは毎年6月15日とされており、父の日は「父」と呼ばれるすべての人に感謝を表す日とされ、多くの人がメッセージカードやプレゼントを贈ったり、一緒に食事や飲みに出かけたりするのが一般的です。

この「一緒に飲み行く」というあたりにお国柄を感じますが、日本ではあまり馴染みがありません。家族と一緒に過ごす時間を大切にするのは、欧米全般に見られる傾向ですが、もしかすると父の日は、父親への感謝を表すことと同時に「コミュニケーションのきっかけ」と考えられているのではないでしょうか。


父の日に父親が本当に
望んでいることは?

父の日に父親が本当に 望んでいること

父親にとって、お酒や食べ物、ネクタイといったギフトも、確かに嬉しいには違いありません。子どもたちがいろいろ練ったプランや心遣いは、もちろん喜んでもらえるはずです。


お父さんが描く未来

ちょっと想像してみてください。数十年前のあなたが生まれた日、お父さんは生まれたばかりの我が子を眺めながら、いろいろな未来を描いていたのではないでしょうか。そして、あなたを祝うお酒を飲みつつ、「いつか子どもと飲める日が来たらなあ」と自分の夢の一つとして期待を膨らませていたとしたら?実際、周囲で新たなにパパになった方に話しを訊いてみるとそんな声がよく聞かれます。今も昔も、お酒好きのお父さんは成人した我が子とお酒を酌み交わす日が来ることを楽しみにしているもの。

ところが、父親側も子どもがいざ成人してみると、一緒に飲もうとはなかなか言い出しにくいもので、父と子のコミュニケーションはどうにも不器用な感じになってしまう面がありますね。

父の日の一連のイベントに共通しているのは、つまるところ「コミュニケーションのきっかけづくり」という側面ではないでしょうか。


ぎくしゃくするワケは?

よく聞かれるのは、若い男性、つまり息子たちは、母親とは楽しくスムーズに会話できるのに、父親とは会話がないか、ぎくしゃくしてしまう、という悩み。「元気でやってるのか?」と水を向けられても「ああ」とか「まあまあ」とか尻切れトンボな受け答えになってしまったりと、父親との話題ってなかなか広がらないですよね?
これは取り立てて共通の話題がないことに原因がありそうです。

子どもたちが大人になり社会人となって忙しい毎日を送るのをよそに、父としてただ黙って陰ながら我が子の成長を応援し見守っている。そして、父の日は(どちらかというと母の日より)ないがしろにされてしまう。
日本のお父さんたちには、そんなイメージがありませんか?


こんな一言を

「たまには一緒にウイスキーでもどう?」。
多少ぎくしゃくしていても、たとえ普段はウイスキーを飲まないお父さんであっても、こんな風に子どもから声をかけられるだけで、実は内心嬉しいのが父親というものかもしれません。そして、ウイスキーは「語れるネタ」の宝庫でもあります。


ウイスキーは
コミュニケーションづくりに
最適なお酒

ウイスキーは コミュニケーションづくりに 最適なお酒

父親とのコミュニケーションを心から楽しむのはなかなかハードルが高いことかもしれませんが、それができる人は、本当の意味での大人といえるでしょう。


一歩踏み出してみる

例えば、あなた自身が今一番興味のあるものについて語ってみるのはどうでしょう?それがもしウイスキーなら、ウイスキーについての話を肴に父親と酒を酌み交わすのもアリです。

「ウイスキーほど、その土地の風土や文化を表す酒はない」といわれますが、ウイスキーは産地や原料、製法、そして味や香りの多様さという点では、話題の尽きないお酒です。

ウイスキーほど、その土地の風土や文化を表す酒はない


誘ってみる

イギリス文化圏に多い「一緒に飲みに出かける」というのもアリかもしれません。友人や会社の同僚と飲み歩くことはあっても、「家族で飲みに行く」というシチュエーションは、日本ではなかなかありません。バーに一緒に行くことで、もしかするとお父さんの新たな一面を発見することができるかもしれないですよ。

今年の父の日は、6月19日。たまには、子どもたちを一歩引いて見守る、お父さんとの会話を楽しむ日にしてはいかがでしょうか?

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