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海で挑戦し続ける男たちが語る、“チャレンジ”そして“海”とは? 「グランド モルト テイスティング 2015」トークショーの言葉から

タリスカーと生きる

海で挑戦し続ける男たちが語る、“チャレンジ”そして“海”とは? 「グランド モルト テイスティング 2015」トークショーの言葉から

MHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社は2015年9月2日、東京ミッドタウンの「パラッツォ ドゥカーレ 麻布」で、タリスカーを始め、個性溢れる13のシングルモルトを取り揃えたテイスティングイベント「グランド モルト テイスティング 2015」を開催しました。

グランド モルト
テイスティング 2015

タリスカーゾーンでは、“秋の夜長とシングルモルト”をテーマに水墨画家CHiNPANさんによるライブペインティングが行われたほか、TALISKER Facebookでエッセイを担当された海で活躍する4人のアンバサダーたちによるトークショーが行われ、各氏のチャレンジと海への想いを語っていただきました。

参加されたのは、プロフリーダイバー・篠宮龍三氏、海洋冒険家・八幡暁氏、水中写真家・鍵井靖章氏、そしてオープンウォータースイマー・櫻井智和氏の4名。現在も海で活躍し続ける男たちの熱い想いをお伝えします。


挑戦とは、海と自分の肉体を
対峙させること

プロフリーダイバー 篠宮龍三

挑戦とは、海と自分の肉体を対峙させること プロフリーダイバー 篠宮龍三

一息で潜る深さを競うフリーダイビング(素潜り)の5種目で通算33回の日本・アジア記録を持つプロフリーダイバーの篠宮龍三氏は、主にフィン(足ひれ)を付けて水深100mを越える海の世界でチャレンジし続けてきました。

「水深100mを越えられるかというチャレンジをここ10年ほど続けてきましたが、今は足ひれを使わない、両手と両足だけを使って、何処まで深く潜って行って、帰ってこられるかというコンスタントノーフィンに挑んでいます。まさに海と体を対峙するということ。それが今の自分のチャレンジです。目標としている深度まで近づくことで、より新鮮な発見とか、驚きとか、肉体の進化みたいなものを自分の中で感じられるんじゃないかなと思います。」

現在の記録は66m。次は70mを目指していくという篠宮氏は、日々表情を変え、人間の力が及ばない海の中で、自身の肉体の限界にチャレンジし続けています。

篠宮龍三 国内唯一のプロフリーダイビング選手として国際大会を中心に参戦中。競技活動の傍ら、スクールや大会も運営。『ONE OCEAN~海はひとつ』を自身のメッセージに掲げ、海洋保護を訴える様々なイベントのプロデュースも行っている。
篠宮龍三
国内唯一のプロフリーダイビング選手として国際大会を中心に参戦中。競技活動の傍ら、スクールや大会も運営。『ONE OCEAN~海はひとつ』を自身のメッセージに掲げ、海洋保護を訴える様々なイベントのプロデュースも行っている。


未知の世界へ一歩でも
踏み出すことがチャレンジ

海洋冒険家 八幡暁

未知の世界へ一歩でも踏み出すことがチャレンジ 海洋冒険家 八幡暁

海洋冒険家として、シーカヤックで世界の海と自然を見続けてきた八幡暁氏は、「海と共に暮らす人々は、どのように生きているのか」をテーマとした活動を展開中。フィリピンから台湾までの単独縦断を成功させた八幡氏の次なる目標とは?

「海外に実際に行き、そこで見て学ぶことを続けてきましたが、東京の都心のほうに拠点を移して、自分達の身近な自然をどう取り戻すのかを、次の自分の挑戦のテーマにしています。具体的には自然環境の改善を伝えるための活動をゲリラ的に行っているのですが、実は僕らの住む都市にもいっぱい自然があり、それを感じることももちろんできます。そこから自分達の生活圏の自然の改善に挑戦したいと思います」

また、挑戦というテーマについては次のように語っています。
「チャレンジは、何か特別な凄いことをするということではなく、自分の意識の壁を一歩踏み出すこと、それこそがチャレンジだと思います。自分にとって未知の世界へ少しでも踏み出せる人が増えていく社会になっていけばいいなと思っています」

八幡暁 学生時代より素潜漁を始め、卒業後は各地の漁師の仕事を学びながら国内外を巡る。シーカヤックと出会い、2002年からオーストラリアから日本までの多島海域を舞台にした人力航海の旅「グレートシーマンプロジェクト」をスタート。フィリピンー台湾海峡横断(07年)など世界初となる航海記録を複数持つ。
八幡暁
学生時代より素潜漁を始め、卒業後は各地の漁師の仕事を学びながら国内外を巡る。シーカヤックと出会い、2002年からオーストラリアから日本までの多島海域を舞台にした人力航海の旅「グレートシーマンプロジェクト」をスタート。フィリピンー台湾海峡横断(07年)など世界初となる航海記録を複数持つ。


“癒し”としての海の魅力を
伝えるチャレンジ

水中写真家 鍵井靖章

”癒し”としての海の魅力を伝えるチャレンジ 水中写真家 鍵井靖章

水中写真家として、色彩豊かな海と魚たちの透明感あふれる写真を撮り続けてきた鍵井靖章氏は、最近になって“癒し”としての海の魅力に注目しているといいます。

「人にはすごく疲れて癒されたい時があると思います。例えば、好きな人に素敵な言葉をかけられたり、慰めの言葉をかけられるのもいいと思いますが、海はまたそれとは違う部分で、海の青で包み込んで、癒してくれます。海の中にひろがる青を捕まえて、皆さんにお見せできたら、魚の魅力とは違う海の魅力を伝えることができるのではないか。それが今のチャレンジのひとつです」

7~8kgの水中カメラ2台で行う水中写真の撮影は、それ自体が過酷な挑戦です。海には国境がなく、魚やさまざまな生き物が自然に共生する海の中の世界は、人の進む世界よりもずっと進化した憧れの世界に感じると話しています。

鍵井靖章 大学在学中に水中写真家・伊藤勝敏氏に師事。1993年よりオーストラリア、伊豆、モルディブに拠点を移し、水中撮影に励む。1998年に帰国後フォトグラファーとして独立。自然のリズムに寄り添い、生き物に出来るだけストレスを与えないような撮影スタイルを心がける。 Clé et Photos クレ・エ・フォト代表。
鍵井靖章
大学在学中に水中写真家・伊藤勝敏氏に師事。1993年よりオーストラリア、伊豆、モルディブに拠点を移し、水中撮影に励む。1998年に帰国後フォトグラファーとして独立。自然のリズムに寄り添い、生き物に出来るだけストレスを与えないような撮影スタイルを心がける。 Clé et Photos クレ・エ・フォト代表。


目標に向かって
続けていくことこそが挑戦

オープンウォータースイマー
櫻井智和

目標に向かって続けていくことこそが挑戦 オープンウォータースイマー 櫻井智和

コースロープがない海の自然の中で開放的に泳げるのが魅力のオープンウォータースイミングの競技の第一人者であり、指導者でもある櫻井智和氏は、天候で変化する海で泳ぐ難しさについて、次のように話しています。

「プールと違い、海には波がありますし、潮の流れもありますので、常にコンディションが変わる海の中でどのように泳いだらいいのかというのが、面白い点でもあり、難しい点でもあります。私は選手としても活動していますが、指導者が少ない中、次の世代の育成にも力を入れています。オープンウォータースイムは2008年の北京オリンピックから正式種目になり、来年のリオ、その次の東京とオリンピックが待っているので、世界で戦える選手を育てていくことが今の目標であり挑戦です」

また、挑戦することの意味についても、他にチャレンジをしている人々の活動が刺激になることもあると話しています。
「(他のゲストの取り組みを聞いていると)自分のチャレンジはレベルが低いんじゃないかとか、自分は全然チャレンジしてないなと、つい思ってしまいがちですが、自分が今まで続けてきた事、自分がやっていたことを信じて続けていくこともまた、ひとつのチャレンジなのではないかと思います」

櫻井智和 学生時代は競泳選手として活躍。卒業後、銀行に就職するも、オープンウォータースイミング競技への出場をきっかけに、オープンウォータースイマー兼インストラクターとして活動を開始。当時日本では珍しかった、オープンウォータースイミングの指導技術の体系化をはじめ、競技の普及に務めている。
櫻井智和
学生時代は競泳選手として活躍。卒業後、銀行に就職するも、オープンウォータースイミング競技への出場をきっかけに、オープンウォータースイマー兼インストラクターとして活動を開始。当時日本では珍しかった、オープンウォータースイミングの指導技術の体系化をはじめ、競技の普及に務めている。


CHiNPANさんのライブペインティング完成 櫻井智和 鍵井靖章 八幡暁 篠宮龍三

アンバサダーたちの挑戦への思いが語られる間に、CHiNPANさんのライブペインティングは佳境に。海の荒々しさと挑戦をテーマに、スカイ島と満月が描かれたダイナミックな水墨画になりました。最後の仕上げとして、アンバサダー4人がひと筆ずつ筆入れをして完成。水墨画を前に、CHiNPANさんも含めた全員で、タリスカーを手に祝杯をあげました。


タリスカー ストームにインスピレーションを受けて描かれたCHiNPANさんの作品。

タリスカー ストームにインスピレーションを受けて描かれたCHiNPANさんの作品。 嵐の海と降りしきる雨、その中で光る満月がタリスカーの力強さと味わい、美しく琥珀色に輝く様が見事に表現されている。

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