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見た目は似ているが中身は別モノ?! ウイスキー、ブランデー、コニャックの違いとは?

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見た目は似ているが中身は別モノ?! ウイスキー、ブランデー、コニャックの違いとは?

バーで目にする、ウイスキー、ブランデー、コニャックの文字。ふと「何が違うの?」と思った経験はありませんか?
グラスに注いでしまうと見た目にはあまり変わらないこれらのお酒、実は中身も味わいも歴然とした違いがあります。今回は、「今日から使えるお酒の豆知識」をご紹介しましょう。

ウイスキーとブランデーの違い

ウイスキーとブランデーの違い

ウイスキーやブランデーは、どちらも見た目に美しい琥珀色をしたお酒ですが、その違いがどんな点にあるのか、ご存じの方は意外に少ないようです。

どちらも、高級なイメージがあり、製法も似てはいますが、歴とした違いがあります。


ウイスキーとブランデーの比較

ウイスキーとブランデーの比較

おおまかに説明するなら、ウイスキーとは、「大麦やトウモロコシ」などの穀物を原料に、蒸留を行い、樽熟成させたお酒のこと。

これに対しブランデーは、ブドウ、リンゴ、洋梨、アプリコット等果物を原料とした果実酒を蒸留したお酒の総称で、ブランド名ではありません。

見た目はとても近い色をしていても、飲み比べると、香りや味わい、アフターテイストにいたるまで、原料の違いを感じとることができるでしょう。


どちらも「命の水」?!

命の水

ちなみに、ブランデーの一大産地であるフランスではブランデーと呼ぶケースはあまりなく、「オー・ド・ヴィー(命の水)」と呼ばれています。

命の水、はて、どこかで聞いたことがありますね。
そうです! 以前のコラムでもご紹介しましたが、ウイスキーの語源も、ゲール語の「ウシュク・ベーハー(Uisge beatha)」(またはウシュケ・ベァハ)が訛ったものといわれ、その意味はブランデーと同じく「生命の水」。

その昔、中世の時代、中近東の錬金術師が蒸留技術を使って生み出した高アルコールの酒が口の中で燃え上がるような味わいだったことから、これは不老不死の薬であると考え、ラテン語で「aqua vitae=生命の水」と名付けられたエピソードがあります。


ブランデーとコニャックの違い

ブランデーとコニャックの違い

ご紹介してきた通り、ブランデーは果実を原料とした蒸留酒の総称で、コニャックはそのブランデーの1種です。

ブランデーは、主原料をブドウとするものが多く、ワインの最大の産地であるフランス*が、ブランデーの産地としても最大です。
*FAO調べ(統計は2013年のもの)

中でも、フランス南西部のコニャック地域で作られるブランデーのみを、「コニャック」と呼ぶことがフランスの法律で定められています。農業大国のフランスらしく、コニャックの原料や製法についての決まりごとはかなり厳密です。

たとえば、「コニャック地方の中でも定められた6つの栽培地区のブドウ畑で収穫されたブドウのみを原料とする」「ブドウが収穫されてから翌年の3月までに蒸留したものに限る」「単式蒸留器で蒸留を2回行う」「オーク樽で最低2年以上熟成させる」、等々、これでもかというほどに厳格なルールが敷かれており、ウイスキーとはまた違った文化が感じられます。

尚、コニャックで使われるブドウ品種は、白ブドウの「ユニブラン」です。イタリア、トスカーナ地方を原産地とし、当地ではトレッビアーノ・トスカーノと呼ばれていますが、最も栽培されているエリアは他でもないコニャック地方です

このあたりに、お酒が成立した歴史や文化の違いがよく表れていて、ウイスキーとはまた違った背景が楽しめますね。


ウイスキーと他の蒸留酒の
違いを感じてみよう

ウイスキーと他の蒸留酒の 違い

厳密なルールや決まりについては、ウイスキー、ブランデー、そしてコニャックといった「よく似ている」蒸留酒をざっとご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

ウイスキーの香りや味わいの特徴を知るために、ブランデーなど他の蒸留酒を試してみるのも、見聞をひろげる意味でおすすめです。

タリスカーオンライン内でも、タリスカーを例としたウイスキーの製法について、詳しくご紹介していますので、こちらも参考にしながら、ウイスキーを味わってみてください。

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