LIFE WITH TALISKER 人生を豊かに彩るウイスキーコラム
タリスカーを知る
「シングルモルト」は、どんなウイスキー?ウイスキーとは?モルトとは?
「シングルモルト(SINGLE MALT)」とウイスキーのラベルに書かれているものがあります。シングルモルトとわざわざ断り書きを入れるのは、そのウイスキーに「ある特徴」があるから。シングルモルトの意味を知れば、あなたのウイスキーの世界と楽しみ方がもっと広がります。
シングルモルトを知る前に
そもそも「ウイスキー」って
どんなお酒?
ウイスキーは、原料や製法、アルコール度数など、厳格な決まりのあるお酒です。例えば、一般的なスコッチ・ウイスキーなら
「木製樽で3年以上熟成させる」 「アルコール度数が40度以上」
など、非常に細かい規定がスコットランドの法律で定められています。
これらの基準をクリアして初めて「ウイスキー」を名乗ることができます。
シングルモルトの
シングルとは?
モルトとは?
シングルモルトなのかどうかを知るには、上の写真のラベルをよく見比べてみてください。それぞれ、「SINGLE MALT」「BLENDED」と書かれていますね。スコッチ ウイスキーは「シングルモルト ウイスキー」「ブレンデッド ウイスキー」の2つに分類できます。
シングルモルトの「シングル」とは「単一の蒸留所でボトリング(瓶詰め)されたもの」という意味です。「モルト」とは「大麦麦芽」のことで、「モルトウイスキー」とは、大麦麦芽を主原料としているウイスキーという意味です。
また、モルト以外を原料とするウイスキーもあります。トウモロコシ、ライ麦、小麦などの穀物を主原料としているものは「グレーン・ウイスキー」と呼ばれます。
複数の蒸留所で製造されたモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたものが「ブレンデッド ウイスキー」です。例に挙げた「ジョニーウォーカー ブルーラベル」には、熟成の頂点に達したモルト、グレーンの原酒がブレンドされています。その配合の種類や割合は、もちろん秘中の秘ですが。
ウイスキーの種類については、1月22日配信のコラム「ストレート?トワイスアップ?野球用語のような言葉の正体とは?」でも紹介しているので、興味のある方は併せてご覧ください。
「シングルモルト」と
「ブレンデッド」の違い
それぞれに異なる特徴を備えているシングルモルトとブレンデッド。その特徴はクラシック音楽の「ソロとオーケストラ」によく喩えられます。
例えば、シングルモルトはショパンやリストのピアノソロのようなものです。その楽器単独で奏でる旋律の美しさを楽しむような感じです。ブレンデッドウイスキーはベートーベンやマーラーの交響曲を思い浮かべてみてください。ブレンドされたウイスキーたちが複雑に絡み合うさまは正にオーケストラの重厚さを思い浮かべます。
つまり、シングルモルトは「単一の蒸留所の個性を楽しむ」、ブレンデッドウイスキーは「味わいや香りのハーモニーを楽しむ」ことができます。他にもどんな喩えがあるか、考えてみました。
シンクロナイズドスイミングの
「ソロ」と「チーム」
スポーツで言うと、シンクロナイズドスイミングの個人で競う「ソロ」と同調性が重要な「チーム」。技術や美、タイミングを極限まで鍛えぬいた「ソロ」と、それに加えて、心と体をまさに一心同体にした「チーム」は、それぞれ見どころがあります。
「かつおだし」と「混合だし」
だしでいえば、鰹節だけでとった「かつおだし」は鰹節の風味が際立ちますが、昆布や煮干などを合わせた「混合だし」はそれぞれの旨味がほかの風味を引き立てていますね。
「ベリーダンス」と「サンバ」
ベリーダンスは、ダンサーの動きや曲線美で魅せるベリーダンスは神秘的な美しさがあり、サンバはリズムにノって、チーム全体で観客を巻き込むパワフルさがあります。
シングルモルトとブレンデッドの違い、なんとなくイメージが伝わったでしょうか。
シングルモルトは「個性」を
大切にしたウイスキー
シングルモルト ウイスキーの代表ともいえるスコッチは、生産される土地の気候や風土を色濃く表し、その味わいや香りはまったく異なります。それがまさに蒸留所とウイスキーの個性です。
タリスカーも、もちろん個性を大切にしたシングルモルト。海に面した蒸留所で作られたタリスカーは、潮の香りが感じられる個性的な味わいが特徴です。
だからシングルモルトにとって「個性的」という言葉はほめ言葉でしかないのです。