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世界一過酷な海洋レース、「タリスカー・アトランティック・チャレンジ」とは?

トピックス

世界一過酷な海洋レース、「タリスカー・アトランティック・チャレンジ」とは?

もしも手漕ぎボートとオールだけを渡され、自力で大西洋を横断せよといわれたら? そんな過酷な海洋レースが大西洋を舞台に毎年行われています。その名も「タリスカー・アトランティック・チャレンジ」。世界一過酷といわれるボートレース、その知られざる内容をお届けします!

手漕ぎボートによる
大西洋横断レース

手漕ぎボート

大西洋を舞台に行われる「タリスカー・アトランティック・チャレンジ」は、世界で最も過酷なボートレースとして知られています。

「手漕ぎボートだけで大西洋を横断するチャレンジ」として、1966年に初開催。

レースはスペイン領カナリア諸島のラ・ゴメラ島をスタート地点として、ドミニカに近いイギリス領アンティグア島までの約3000海里(約4,800km)の距離を争うレースです。

4,800kmといわれてもピンとこないかもしれませんが、日本の地理に置き換えると、北海道の最北端の宗谷岬をスタート地点した場合、ゴール地点はフィリピン南端になります。

いかに長い距離であるか、おわかりいただけるでしょう。

大西洋横断「タリスカー・アトランティック・チャレンジ 2016-2017」のコースマップ

手漕ぎボートを1時間漕ぐだけでもかなりハードですが、このレースの参加者たちは40日~50日かけてを大西洋を横断します。

タリスカーはこの過酷なレースのオフィシャルスポンサーです。


タフすぎる参加ルール

参加ルール

例えば、2016年12月14日にスタートした「タリスカー・アトランティック・チャレンジ 2016-2017」には、9か国から全12チームが参加。

船体の形状によってピュアクラス、コンセプトクラスに分かれ、それぞれ「ソロ(1人乗り)」「ペア(2人乗り)」「トリオ(3人乗り)」「フォー(4人乗り)」のカテゴリーを選んで参加。
しかし、どのカテゴリーでも同等の条件のもとで競争します。

少人数で大西洋を手漕ぎで渡るというだけでも勇気あるチャレンジですが、過酷なのはそれだけではありません。

競技ルールも「ちょっと待って!」といいたくなる厳しいもの。過酷過ぎるルールの一部をご紹介しましょう。

厳しいルール

ルールその1

レースを通じて外部からの援助は許されない。各チームは、全ての必要な食料、調理ガス、医療キット、安全装置を備えてチェックポイントを目指す。

ルールその2

各競技者は有効なRYAヨットマスター海洋理論、海上での応急処置、海洋生存およびVHFラジオ免許を保持するものとする。

ルールその3

ボートは乗組員の調整作業とボートに作用する風、波、および流れの自然な作用によってのみ推進されるものとする。

ルールその4

すべての梱包材およびごみは、処分を陸上の適切な場所に配置することができるまで、ボート上に保持されなければならない。

ルールその5

すべての飲料水はウォーターメーカーを使用して海水から生産するものとする。

食料は自前で用意してボートに積んでおき、水は海水を真水に変えて飲料水に。
ゴミもすべてボートに積んでおかなくてはならず、緊急時を除いて基本的に外部からの支援は一切なし!
さらに食料、水が途絶えた場合は失格となります。

この他にもボートの規格や仕様にも、細かい規定が盛り込まれており、ほとんど罰ゲームと言っていいような厳しいルール。

参加者は、このような限界状況の中で、ひたすらゴールに向けてオールを漕がなくてはならないのです。


レースの模様と
参加者の素顔

レースの模様

「タリスカー・アトランティック・チャレンジ 2016-2017」で優勝したのは、4人乗りでアメリカ人2人、イギリス人2人の多国籍チームで参加した「Latitude 35」。
優勝タイムは、35日14時間3分という大会史上最速を記録、わずかひと月ちょっとで大西洋の横断に成功。
1日に約130km以上も進んでいたことになります。まさにアメージング!

大会史上最速


スコットランドから女性が単独で挑戦

女性が単独で挑戦

「タリスカー・アトランティック・チャレンジ 2016-2017」では、タリスカー蒸留所のあるスコットランドから、コンセプト・ソロの1人乗り部門で挑戦した勇敢な女性もいました。
「Team Hopley」 のエレン・ホプリーさんです。

住宅関連事業で成功を収めた経営者であるエレンさんは43歳。

これ以前にもスコットランド国内のバイク・クロスカントリー大会の出場経験もある、タフな女性です。

2017年1月末時点で、全体で8位の上位につけ大健闘! 男性ばかりの中で、あえて挑戦する意思の強さ、タフさには脱帽です。


アトランティック・チャレンジへの挑戦は、海という大自然に立ち向かう、人類の限界への挑戦ともいえるでしょう。
このレースの模様は、リアルタイムでPC上で確認することができます。

アトランティック・チャレンジ2016-2017のレース状況はこちら


チャレンジする理由

チャレンジする理由

なぜタリスカーがこれほどまでに過酷なレースへのチャレンジをサポートするのか。

1966年の初めてのアトランティック・チャレンジでは、イギリス人の海洋冒険家、チャイ・ブライズ卿がジョン・リッジウェイ氏とともに、公園にある手漕ぎボートで海に飛び出し、92日間かけて横断に成功します。

しかし、それはハリケーンや50フィート(約15m)もの高波、そして飢餓との戦いでした。
マメがつぶれて手の皮が破れ、海水をかぶるために皮膚が荒れ、高波やサメの恐怖、そして睡眠不足や疲労とも戦わなくてなりません。

タリスカー蒸留所は、荒れ狂う風雨と波が襲う、スカイ島の自然の中にあり、人間が生きていくには過酷な環境の中で、最高のシングルモルト ウイスキーを造るチャレンジを続けています。

さらに、蒸留所設立時は、地元カーボストで反対運動が起こったのを始め、
1840年代にはじゃがいも飢饉による不況により蒸留所が売却。
第二次世界大戦中には蒸留所の操業を休止。
さらに1960年に蒸留所で火災が発生し、ポットスチルまでが焼け落ちるなど、タリスカーはさまざまなハードラック(試練)を経験しました。

タリスカーは挑戦し続ける人たちとともにあるウイスキーとして、「タリスカー・アトランティック・チャレンジ」への協賛を行っているのです。


どんな困難な状況にも打ち勝つスピリットを。
タリスカー・アトランティック・チャレンジ、今後もご注目ください!