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「タリスカー スパイシーハイボール テイスティングノートコンテスト」 受賞作を発表!

「大人の遊び心」でタリスカー スパイシーハイボールの香りと味わいをテイスティングノートとして自由に創作いただく「タリスカー スパイシーハイボール テイスティングノートコンテスト」。
エッセイスト&バーマンの島地勝彦さん(文中、シマジ)、MHD シングルモルト アンバサダーであるボブさん(文中、ボブ)、2人の審査により、受賞作が決定!審査員長を務める島地さんの「サロン・ド・シマジ本店」で行われた審査の模様とともにお届けいたします。

最優秀作品、優秀作品発表!

コンテストの様子01


シマジ:タリスカー スパイシーハイボールは、優れた食前食中のドリンクであると、あちこちで書いてきた。実際、新宿伊勢丹のメンズ館にある「サロン・ド・シマジ」でもいちばん人気だ。否が応にもボルテージがあがってくるな。ボブ、今回はどれくらい応募があったのかな?

ボブ:タリスカー スパイシーハイボールの人気のためでしょうか、50作品以上の応募がありました!

シマジ:それは、すごい!今日はその中から、ボブが選んだ最終候補作を審査するというわけだ。 選ばれた作品を読んだが、どれも力作ぞろいで、感心する内容が多かった。
審査の基準としては、まずテイスティングノートであるからには、タリスカー スパイシーハイボールの基本的な特徴しっかりととらえられているかどうかは外せない。

ボブ:そうですね。今回のコンテストは「タリスカー10年をベースにしたタリスカー スパイシーハイボール」という条件でしたので、潮のような香りやスパイシーな味わいからみなさんがイメージするテイスティングノートということで、作品を選考しました。

シマジ:それから、ウイスキーのテイスティングノートは、自由でユニークなものが多い。表現の豊かさも選考の大事なポイントだ。そういえば、コンテストの募集で、ボブは模範演技で披露していたものがあったね。

ボブ:はい、こちらの作品です。

釣りからもどり、漁船の上でBBQをするような香り、
喧嘩して仲直りをした彼女のキスのような刺激的な味わい、今日も二人でスランジ!

シマジ:「漁船の上でBBQ」ってところが、いいじゃないか。タリスカー スパイシーハイボールが持つ香りの特徴をよく捉えているよ。
今回の応募作品も、ボブの模範演技を参考にした方が多かったせいか、詩的なテイスティングノートが多数集まり、非常に面白かった。また、応募の際に自由にコメントも書き込んでもらったが、これも併せて読むと応募者の人柄や背景が伝わってきて、なお面白い。
どんな作品が選ばれたのか、読者も気になるだろう。そろそろ発表していこうか。

ボブ:表彰作は、「最優秀作」が1作品、「優秀作」が3作品、さらに「審査員特別賞」として3作品を選ぶことになっています。では、「優秀作」からご紹介していきます!


最優秀作品、優秀作品発表!

ボブ:優秀作受賞のトップバッターは、若い男性が書いたこちらの作品です。


アルコのKさん(20代・男性)

照りつける荒野にあるただひとつのオアシスのような香り、
埃まみれの現代社会の雑踏の根底にある凛と佇む武士道のような味わい

<自由コメント>
子供の頃憧れていた「大人」という偶像。誰しもが歳を重ねれば自然と「大人」になれると信じていた。 しかしここにいるのは夢みていた「大人」ではなく、いつまで経っても子供の頃の延長線上にある自分。ただひとつ違うのは、珠玉の一杯に巡り会えたこと。タリスカースパイシーハイボール。この一杯を飲んでいる間は、胸を張ってあの頃の自分が羨望した「大人」でいられる。

シマジ:これはなかなか面白いんじゃないかと思う。都会のバーで飲むタリスカー スパイシーハイボールをオアシスにたとえているが、オアシスで乾きを癒す最高の1杯という表現はよくわかる。

コンテストの様子02

ボブ:剣道家としては、「武士道」っていう言葉の使い方が興味深いですね。タリスカーは、サムライの要素もあるってことでしょうか。

シマジ:そうか、ボブは剣道をやるために来日して、大学の剣道部でシングルモルトの薫陶を受けたのだったな。
しかし、自由コメントを読む限り、作者はまだ、若さゆえ夢の中にいるようだな。大人と子どもの差は、「1人でいても人生が愉しいと思えるかどうか」にある。独りでいて、さみしいと思うのが子ども。大人は独りでいることを愉しむことができる。その差だ。
オレは葉巻とシングルモルトがあれば、独りでいても愉しいと思えるよ。

ボブ:確かに若さを感じる部分がありますね。ただ、一本筋の通ったところがあって、将来有望な若者ではないでしょうか。

シマジ:うむ。この若者は、ひとり酒をのみ、ひとり音楽を聞いて、独りっていいものだと思えるようになったら、タリスカー スパイシーハイボールがもっとうまく感じるようになるだろうな。

ボブ:次は、若い女性の受賞作品です。


はるおさん(20代・女性)

松明に照らされた街。賑やかな酒場。裏道抜けると、漆黒。静かな波の音とともに漂う潮風のような香り、
2人きりで過ごす、濃密で刺激的な夜のような味わい

<自由コメント>
永遠の思い出。

シマジ:「松明に照らされた街。賑やかな酒場。裏道抜けると、漆黒。」というあたり、表現に動きがあってよい。

コンテストの様子03

ボブ:20代の女性なのに、最後に「濃密で刺激的な夜のような味わい」という表現がちょっと気になりません?艶っぽい、妖しいムードが漂っていますね。

シマジ:自由コメントがたったひと言、「永遠の思い出。」か。実体験であることを匂わせているね。きっと、これ1回の思い出だったのだろうな。

ボブ:そういえば、精神医学の世界で、「プルースト効果」といって、匂いと記憶が強く結びつきやすくなるという説があります。
フランスの作家、マルセル・プルーストが書いた「失われた時を求めて」という小説の中で、主人公がマドレーヌを紅茶につけて食べると、子どもの頃の記憶がよみがえるというシーンに由来しているのですが、この女性もタリスカー スパイシーハイボールの香りで秘めた記憶がよみがってくる、ということなのかもしれませんね。

シマジ:おお、ボブは意外に文学的だね!
私が敬愛するサマセット・モームも「永遠の恋は報われぬ恋だ(The love that lasts the longest is the love that is never returned)」という名言を残している。恋は成就してしまうと、生活じみてくるものだ。だから永遠の恋の記憶は美しく残るというわけじゃないかな。

ボブ:女性の言葉は深いですね~。

シマジ:審査員として一度一緒に飲んでみたいと思うがどうかな。オレから見たら、孫みたいなものだけどな(笑)

ボブ:では、最後の受賞作です。今回の多数の応募作品中、最も短いテイスティングノートです。


タイニーバブルスさん(50代・男性)

冬の乾いた風のような香り、
樹木と天然の木の実のような味わい

<自由コメント>
四国の霊峰石鎚山の山頂に立ち天狗岳の絶壁に立つ。彼女は「気持ちいい」と言ったが僕は聴こえてないふりをしたがその甘い声と吹き上げる冷たい風のバランスを味わっている。山を降りたらタリスカーハイボールを二人で飲もう。

シマジ:なるほど、「樹木と天然の木の実のような味わい」とは、ナッティだといっているんだな。確かにタリスカー スパイシーハイボールの表現としては、ナッティもなくはないね。

コンテストの様子04

ボブ:そうですね、スパイシーさ、スモーキーさの奥の方に、ほのかに感じるナッティさはあります。

シマジ:「冬の乾いた風」という表現も抒情的でいいね。タリスカー スパイシーハイボールは基本的にドライ。だから飲みやすいものなんだ。これほど簡潔にドライさを表現する言葉としては素敵じゃないかな。

ボブ:自由コメントにも、この方のストーリーが感じられて、想像をかきたてられます。好感が持てる良作だと思います。


最優秀作品

ボブ:さて、いよいよ最優秀作品を発表します。

シマジ:今回も、多数の作品が集まり、それだけ、タリスカーとタリスカー スパイシーハイボールの支持者がいるということだから、大変ありがたいことだね。その頂点となるテイスティングノートを選んだので、発表しよう。


マーチンさん(30代・男性)

若木をボキッと折って焚き火に投げ入れた瞬間のような香り、
鼻から抜けるいくつかの爽やかで刺激的な感動を何度も確かめたくなるような味わい

<自由コメント>
神田の小さなバーで、海に囲まれたスカイ島で作られているタリスカーの話を聞きながら、タリスカー スパイシーハイボールを初めて飲んだときの旨さをいまも忘れていません。行ったこともないけど、少し曇っていて波が高く岩に打ち付ける上空をいくつかの海鳥が舞っているところを思って口に運んでいる自分がいました。

ボブ:この作品はシーンがありありとイメージできて、風景や匂いまでもがリアルに伝わってくるようです。タリスカーらしい、ラギッドな感じも出ていると思うのですが、いかがでしょう?

シマジ:「若木をボキっと折って」という表現に味があるし、動きもあっていい。

ボブ:乾燥していない「若木」を燃やすと、また違った香りがします。タリスカー スパイシーハイボールがもつ、瑞々しくもスモーキーな香りのイメージにぴったりきます。

シマジ:自由コメントもふるってるね。初めてタリスカー スパイシーハイボールを飲んだ時の記憶と結びついていて、しかも、行ったこともないスカイ島の風景が目に浮かんだというのだから。

ボブ:スカイ島に吹く潮風を思い起こさせるような香りには、「刺激的な感動」が確かにあります。

シマジ:タリスカーのパッケージや広告に使われている、荒れ狂う海のイメージがあるだろう? これには一つ、エピソードがあるんだ。
タリスカー蒸留所前所長のマーク・ロッホヘッドから聞いたのだが、あのイメージ写真を撮ったのは、地元のアマチュアカメラマンなのだそうだ。

タリスカーパッケージイメージ

スカイ島の荒れ狂う海のイメージ写真を撮影するために、わざわざロンドンからプロの有名な写真家を呼び寄せたんだが、これが全然うまく行かなかったらしい。地元で嵐の海ばかりをひたすら追い続けているカメラマンの写真の方が、断然傑作だったということなんだ。やっぱり、こういうのはフェチじゃないとダメなのかも(笑)。

ボブ:もしかすると、テイスティングノートにも同じことがいえるかもしれませんね。プロよりも、もっと本質を突く視点を提供してくれるのは、世の中のタリスカーラヴァーなのかもしれません。


審査員特別賞

ボブ:では、最後に審査員特別賞をご紹介しましょう。


ジャムウイスキーさん(20代・男性)

異国の地に降り立ち。深呼吸。好奇心と野心を擽るロングシップのような香り、
真の強さを感じずにはいられない生を祝勝する甘美な踊り子のような味わい

<自由コメント>
泡踊る黄金色の海。遠く離れた異国の美酒が泡と共に私の手を取り優しく踊る。コショウの効いた強く優しいこの一杯が過去何度も不条理に立ち向かう私の背中を慰めたことを思い出す。そんな一杯を私は賞賛する立場以外にないであろう。

ボブ:ちょっと難解ですね。偏見かもしれないですけど、20代の方の文章に思えないような、文学的なテイスティングノートです。

コンテストの様子05

シマジ:まあ、ひと言でいうと生意気だな(笑)。空想の中の空想に生きているね。まだ、20代なんだろう? わざと難解に斜に構えて、大人ぶっているように見えるけど、この年で不条理なんて10年早い!これからまだたくさん不条理を経験するはずだよ。

ボブ:まったくです(笑)。昔、ヴァイキングが乗っていた「ロングシップ」とか、異国の「甘美な踊り子」とか、どこか冒険譚のような内容に若さも感じます。この生意気さがかえって魅力的ではあります。

シマジ:本当に「甘美な踊り子と一夜を共にしたのか」といいたい(笑)。が、前途有望な若者への生意気賞ということで、特別賞を進呈しよう。

ボブ:今回の特別賞の景品は、サロン・ド・シマジでも使っている、「斜めのタンブラー」ですからね。これで、タリスカー スパイシーハイボールをもっと味わっていただきたいですね。これで特別賞の受賞作品は以上です。

審査員特別賞賞品

島地さんのサロン・ド・シマジでも使っている、やや斜めに傾いた洒落たデザインのハイボールタンブラー。飲みすぎて斜めのグラスがまっすぐに見えるほど酔った人には島地さんが「お帰りください」と声をかけるという、ウィットに富んだエピソードとともに愉しみたい逸品。

シマジ:うん? もう終わりなのか?

ボブ:そうですね、今回は3作品を選ぶ予定でしたが、残り2作については、該当作なしということで決まりました。

シマジ:自由に創作していただく趣旨のコンテストということで、個性的な作品が多かったが仕方がないね。

ボブ:はい、どんな作品だったかは、読者の皆さんのご想像にお任せしましょう。


コンテスト総評

コンテストの様子06

ボブ:今回の「タリスカー スパイシーハイボール テイスティングノート コンテスト」、振り返って、いかがでしたか? 僕は多くの作品に触れ、とてもいい刺激になりました。

シマジ:まったくボブの言う通りだよ。今の世の中は殺伐としているけれど、20代から40代、50代の応募者まで、みんな詩人の心を持っている。人の想像力というのはたくましいものだとつくづく感じたよ。
また、こんなコンテストをぜひ開催したいと思うが、次は「タリスカー ストーム」でやってみるのはどうかな?

ボブ:いいですね! 嵐の中の状況を皆さんがどう表現するのか、非常に気になります! 台風の多い秋口がいいかもしませんね。

シマジ:よし! ここで見事表彰された受賞者とすべての読者の健康を祝って、タリスカー スパイシー ハイボールで乾杯といこうか。

ボブ:では、皆さん、また次回お会いしましょう! スランジ!